龍馬を尊敬する政治家のみなさん!

連日、厳しい会社の資金繰りで各所を駆け回っているが、その相談もあって、世話になっている浅見税理士事務所へ。
所長の浅見哲さんは、「7人の会」の事務局長で、去年、米国、フランス、韓国などの新聞に拉致問題解決の意見広告を載せたさいにご尽力いただいた。http://jinken.asia/m_houhou.shtml
やはり事務局で活躍していただいた浅原さんが、たまたま浅見オフィスに来ていたので、3人で、有田芳生さんがよく行く神田の飲み屋へと繰り出した。この店のガンコ親父は、日本酒は「住吉」しか置かない。山形は上杉藩のころからの「樽平」酒蔵の酒だ。超辛口の酒だ。それはさておき、今の政治家はどうかという話になった。「良い人」が良い政治家なのか?
最も重要なのは政策なのだろうが、「気構え」のなっていない政治家が多く、あまりにふがいない。以前、「嫌になった」と言って政権を投げ出す首相が多いことを日記で嘆いた。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100604
政府の長が、「嫌になったから辞める」と恥ずかしげなくいって辞めることが、私には理解できない。「使命」という言葉は死語になったのか。
私のような零細企業の社長だって、赤字経営でいくら苦しくても、簡単に会社を投げ出すことはゆるされない。辛くても歯を食いしばってがんばるのだ。
あるいは、全国大会を目指そうねとみんなで誓って選ばれた高校テニス部のキャプテン。受験があると仲間が次々に退部していっても、「僕もやーめた!」というわけにはいかない。
市井の我々でさえ、さまざまな責任の中で、がんばって生きているわけである。好きだからやる、嫌だからやらない、とはいかないのである。ましてや国民全体の運命を預かる国のトップは、命をかけて使命を果たすものだろうと思っていた。
政治家は命を狙われることもある。
古くは旧社会党の浅沼委員長刺殺事件。1960年、テレビ中継の立会演説会の最中、浅沼稲次郎委員長が、17歳の右翼少年に刺殺された。浅沼委員長は、当時、「米帝国主義は日中両国人民の共通の敵」と述べたことで、右翼団体から狙われていたという(wikipedia
また、昭和天皇の闘病中の88年には、本島長崎市長が、「天皇の戦争責任はあると私は思います」と言ったことから右翼に狙われ、翌89年1月に右翼団体のメンバーに銃撃されるという事件があった。本島氏はもともと左翼ではなく、自民党長崎県連合会幹事長なども務めた人物で、言っている内容は、「天皇重臣らの上奏に応じて終戦をもっと早く決断していれば沖縄戦も広島・長崎の原爆投下も無かったのは歴史の記述から見ても明らかです」と、私から見れば、ごくまっとうなものだった。それでもやられるのである。
国のために誠心誠意働こうとすれば、命を投げ出す覚悟でいるのが、政治家として当然なのではないか。
龍馬も、高杉晋作も、西郷も若くして死に、こうした死のうえに世の中は回転したのである。
龍馬を尊敬すると答える職業政治家のみなさん!一命を捧げる覚悟で政治にあたってください。