世界の趨勢はもう決まっている。
先日の洞爺湖サミットでの環境宣言では、「2050年までに世界の排出量の少なくとも50%削減を達成する目標というビジョンを、国連気候変動枠組み条約の締約国と共有し、今後の交渉で検討・採択することを求める」となっている。
ということは、日本を含む先進国は、50%をはるかに超える量を削減しなくてはならない。それは、社会のありかたを、つまりは政治を変えざるを得なくなることを意味する。
「気候変動が政治変動を招くのだね」、と佐藤由美さんと笑いあったが、ぎりぎりになって変えるのではなく、一日も早く変える方がいい。社会的コストもそのほうがはるかに安くすむのだから。
一人ひとりが身の回りから・・・ではなく、危機を生み出す社会の仕組みを変えなくてはならない。
持続可能な世界を作るには、大きな方向性としては、環境問題スペシャリスト小澤徳太郎さんなどが主張する、スウェーデン型の道しかないだろう。http://www7a.biglobe.ne.jp/~backcast/index.htm
実際、この国の「持続可能性」の成績はすごい。以下は小澤さんのブログからhttp://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/8d251ebeeb37550bca9e2fac58808c90
○2001年10月 国際自然保護連合(IUCN)の「国家の持続可能性ランキング」(180カ国)1位スウェーデン、ドイツ12位、日本24位、米国27位
○2004年、2007年 OECD30カ国の「持続可能性ランキング」
2004年 1位スウェーデン、米国30位
2007年 1位スウェーデン、 米国30位
○2004年 UNDP(国連開発計画)の「一人当たりのCO2排出量」(先進工業国)
1位スウェーデン(2000年5.3トン、日本9.3トン)
○2007年 温暖化対策(CO2削減と国の政策)ランキング German Watch
1位スウェーデン、5位ドイツ、26位日本、53位米国
○RCI(Responsible Competitiveness Index)ランキング 2007
グローバルな市場における持続可能な開発ランキング(英国のAccounfAbility 社によるCSR国際ランキング)
1位スウェーデン、11位ドイツ、18位米国、19位日本
機械的にはまねできないとしても、学ぶべき先進例であることは間違いない。