またイラン空爆論

田中宇さんが、アメリカでまたイラン空爆近しとの報道が出てきたと伝えている。
http://tanakanews.com/070828iran.htm
田中さんによれば、空爆アメリカの利益にならないのに、どうしてこういう動きがあるかというと、資本の論理ではアメリカ単独支配より多元化が有利であり、それを体現する政治家が力を持っているからだという。田中さんはこう言う。
「政府高官が自分の国を自滅させようとするなど、ふつうに考えればあり得ない話で、私の説は世の中に受け入れられにくい。だが、毎日アメリカと世界の政治経済に関する情報をたくさん読み続ける中で、私は以前よりはっきりと「アメリカは自滅しつつある」と感じるようになっている。軍事・政治・財政・経済などの面で、多くの自滅的施策がすでに仕掛けられ、動き出している。」

「面白すぎる」理論で、私はちょっとついていけないが、根本的な問題を提起している。イラク戦争のとき、アメリカは「石油確保のために」この戦争を始めたとする理論が広まった。私はそれは的を射ていないと思う。総資本の意思と政治権力の関係、国家意思の形成原理という問題については別の機会に論じてみたい。