今朝、ソウル中央地方裁判所で、安明進に懲役４年半の実刑判決が言い渡された。
http://news.tbs.co.jp/part_news/part_news3635927.html
驚いた。検察の求刑が「３年」だったのに、判決がそれより重い刑になっている。韓国人に聞いたら、そういうことは珍しくないそうだ。刑が重くなったのは、密売した覚醒剤の量が多かったためだという。安明進は控訴するようだ。
一緒に逮捕された安明進の恋人など３人はみな執行猶予が付いている。判決前には、安明進にも執行猶予が付くのではという期待があったので、４年半の実刑判決にはがっかりさせられた。本人もさすがに気落ちしていたという。
安明進の逮捕は政治的陰謀ではないかという見方がある。南北首脳会談の開催が決まり、異様な米朝接近が進んでいるそのさなかに逮捕劇が発表されたのだから、謀略説が出てくるのも当然だ。だが、「状況」以外には、謀略を臭わせる材料がまだ出てこないので、私はとりあえず、警察発表そのままの事態があったと理解している。
このあいだ、今年３月に安明進と会った人に話を聞くことができた。「北朝鮮国内の拉致被害者の消息を取るため努力している、一日も早く救出したい」と熱く語っていたという。拉致問題への情熱を持ち続けていたことを知り、うれしかった。
