友人から「裏山で採れた」とウドをいただいた。ありがたい。
まだ土が付いたまま。畑のウドよりきどいのがいい。「きどい」というのは山形の方言で、アクがつよいという意味。酢味噌で一杯やった。
山菜の季節だなあ。
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シンガポールの調査会社が23カ国で、新型コロナ危機への対応の評価をそれぞれの国民に聞いたところ、日本が最低だったという。
政治、経済、地域社会、メディアの4分野それぞれを100点で採点し、合計を4で割って点数を出すのだが、平均45点のところ、日本は16点!
最高は中国の85点だった。中国は、世界のほとんどの国、地域がいまだに悪銭苦闘しているのを尻目に、一足早く危機を脱したことに自信満々というところか。政府も最大限、これを国民に宣伝している。メディアへの評価96点というのは気味が悪いが。
アメリカが41点は、被害の酷さやトランプのパフォーマンスを見ると点数が高すぎるように思うがどうだろう。
意外なのは、韓国(31点)や香港(27点)の評価の低さ。あれだけ抑え込みに成功しているのに、期待値が高すぎるのか。台湾の50点も、もう少し高めでもいいように思う。
それにしても、日本の点数の異様な低さはどうだ。
「日本は16点で最低だった。これは政治のパフォーマンスと経済的リーダーシップの乏しさ、精彩を欠く地域パフォーマンスへの評価によるものだ」(調査機関)。
政治5点(100点満点で!)、経済6点、地域社会6点、メディア47点。
日本国民の衝撃の大きさ、生活破壊などへの不安の大きさを示すと同時に、政府の対応への失望が鋭く出ているのだろう。ただ、これほど悲観的な数字が出るとは驚いた。政権支持率の激減に結果してほしいものだ。
メディアだけは47点と他の項目よりは高いが、他国との比較では低い。これを伝えた「国際報道」(NHKBS1)の池畑キャスター、メディアへの評価も低いことを私たちは反省しなければ、とのフォローコメントは良かった。
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感染者数など基本的なデータ管理でのミスが露呈している。
《東京都内での新型コロナウイルスの感染者数について、都は11日、保健所からの報告漏れが111人分あったと発表した。そのほか35人分が重複して報告されていたといい、差し引きした76人は今後、総数に追加される見通し。
都によると、都が保健所からのデータを整理しているなかで判明したという。感染者の入退院といった情報を入力するシステムがなかったことや、感染者の急増に伴って住民からの受診相談など保健所の業務が増えたことで、都への報告に支障が生じていたことなどが原因とみられる。》(朝日)
こんなに大きな数字でのモレはどうして起きるのか。不思議になった。他のメディアを見ると・・
《都福祉保健局は「患者の急増により保健所の業務が増大し、都との連携に支障が生じた」とし、保健所から都に報告のファクスが届かない事例などがあったと説明。(略)今後は都と保健所が情報共有するコンピューター上のデータベースで管理し、再発防止を図るという。(東京)
《都は4月20日ごろ数字のずれを把握。ミスの要因は保健所の業務増大と、ファクスによる報告方法にあったとした。このため、今後はデータベースに入力する方式を採用するという。》(時事)
数字のずれが分かったのが4月20日ごろ!というのはひどすぎる。問題は、ファクスでのやり取りだったことだ。今後はコンピューターでやりますという。
ファクスをまだ使っている国は日本だけで、私はつねづね、いい加減にファクスから脱却すべしと思っていた。個人や会社同士はネットでの連絡になっているが、役所はいまだにファクスでの通信を公式のものとしている。
ファクスは来日した外国人が驚く、完全にガラパゴス化したシロモノ。
大量に紙を使うし、大事な連絡が他のファクスに紛れたり、商品宣伝と間違えて捨てたりと事故も多い。
私自身もかなりアナログ人間だが、少なくとも公的なデータや報告にファクスを使うのはやめるべきだ。