いつでも米国と対話したいと金正恩

 月末を控えて、今週はお金の問題で呻吟していた。このところの資金繰りは、操業以来もっとも厳しいかもしれない。どうにもならないので、支払いの繰り延べのお願いをするしかない。心苦しいだけでなく、今後仕事を敬遠されるのではと心配になったり、なかなかストレスフルな作業である。
 こういうときは自然や生き物に目を向けるといい。
 
 今朝うれしいことがあった。メダカの孵化を確認したのだ。ゴマ粒より小さな赤ちゃんメダカが数匹元気に泳いでいる。やった!命ってすごいな。
 メダカの親は卵や稚魚を食べてしまうので、卵を産み付けた藻を別の容器に移しておく。孵ってから半年は親から話して育てるが、稚魚が大きくなるのを見るのが毎年とても楽しみだ。

 出勤の途中、タチアオイを見た。毎朝通る家の前に、今年も桃色の花を咲かせはじめた。この花が咲くと、夏が始まったなと思う。陽光のなか、華やかである。
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 米朝首脳会談トランプ大統領が「やらない」と言いだしてニュースネタになっている。北朝鮮が同国北東部の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場の坑道などの爆破を実施したと発表してから、数時間後のことだった。
 きまぐれな人だし、すべてをdeal(取引)と考える彼のことだから、単なる駆け引きかもしれない。むしろ北朝鮮の反応に驚かされた。トランプの中止宣言にとても驚いて、会談実現を懇願するかのようなトーンである。
 金正恩党委員長は首脳会談の準備にあらゆる努力をしてきた。一方的に会談の中止が発表されたことは、我々としては想定外のことで、大変遺憾」。また、「いつでも、どのような形であれ、対座して問題を解決する用意がある」とも言っている。北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)が25日、伝えた金桂官第一外務次官の談話)
 こんどはトランプ大統領が、北朝鮮の反応について、ツイッターで、「北朝鮮から温かく生産的な発言が届いたのは、とても良いニュースだ。これがどこまでいくのか間もなく分かる。願わくば、長く持続的な反映と平和に。時間(と才能)次第だ!」と書いた。

 金正恩もトランプも首脳会談をやりたがっていることははっきりしている。トランプ氏は米国政府機関にはやばやと首脳会談記念メダルを作らせたほどだ。しかし、このメダルには金正恩の肩書としてSupreme Leader(最高指導者)と書かれてあって、トランプ氏は北朝鮮の人権問題(これには拉致も含まれる)をどう受け止めているのか疑問になる。「会ったらいいやつだったよ」ではすまされない。
 トランプ大統領がまともな外交をやる態勢ができていないことを米国の識者が憂いている。国務省の高官が任命されていないだけではなく、まだ38もの国に米国大使を派遣していないのだ。大使不在の38か国には、欧州のドイツやスウェーデン、中東のトルコ、サウジアラビアなどの主要国、さらには肝心の韓国も入っている。アメリカファーストだから他の国はおれの言うことを聞いていればいいとでもいいたげな外交スタイル。トランプ氏にはこれからも振り回されそうだ。
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 日本大学アメフト部の危険タックル問題。加害者の宮川泰介選手の会見は、中継で見ていて、引き込まれた。飾らない言葉と目から真摯さが伝わってきて、非常にすっきりと問題の本質が露わになったと感じた。これでおしまい、である。
 その翌日、監督とコーチ、きょうになって学長と、次々に会見をやったがもう遅い。それにしても、テレビは怖いなとつくづく思う。表情の動きや声で、ウソをついているな、逃げようとしているな、とみな分かってしまう。
 国会ではモリカケ問題が、まだ「解決」していない。関係者から、宮川選手のように、顔出し実名で告白する人の出現を夢みるきょうこのごろである。