愛国者は格差と闘う

takase222016-02-02

アメリカの大統領候補者選びがはじまった。
アイオワ州の党員集会で、民主党は、クリントン49.6%に対して49.3%とバーニー・サンダースが大健闘してがぜん面白くなった。
サンダース上院議員は、格差との闘いを標榜してとくに若者から大きな支持を得ている。
アメリカで「社会主義者」を名乗る人物が大統領になるなんてありえないと思っていたが、すごいことになってきた。もし民主党サンダース対共和党トランプという異色同士の対決になったら、サンダースが勝つだろう。

サンダースの選挙キャンペーン動画がとてもいい。

https://www.youtube.com/embed/2nwRiuh1Cug
タイトルは「アメリカ」
サイモンとガーファンクルの「アメリカ」をバックに、古き良き田舎から都会の若者まで、農業からIT産業まで、アメリカの一体感を印象づけている。愛国的キャンペーンである。
格差はアメリカの一体感を掘り崩す。

真の愛国者格差社会とは闘うのである。
彼のキャンペーンは、日本で世直しを志望する人たちにとっても示唆するものが大きい。
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縁のある人の訃報が続いた。
先週、伯母(母の姉)が亡くなった。
伯母は私の保育園の先生でもあり、数年間、家の近くに間借りして暮らしていたので家族同様の間柄だった。私は排泄がうまくコントロールできずにひっきりなしにお漏らする手のかかる子で、ほんとうにお世話になった。伯母さん、ありがとう。
その前には、中学時代の恩師、黒沼先生の訃報が入った。
うるさいことを言わずにいつもニコニコと生徒をやさしく見守るタイプで、生徒に人気があった。1年の担任だったとき、「生活記録」というのを書かされた。ときどき先生が点検して、「母親の味噌汁がうまかった」などと書いたところに赤ペンで大きく丸を付けたりした。私はそれ以来ずっと日記をつけ続けている。
みなさんのおかげで自分が今いるのだなあ、と感謝。
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28日、甘利明氏が会見で閣僚辞任を発表した。
建設業者から口利きの見返りとして、証拠が残っているものだけで1200万円、それ以外もいれたら数千万円をもらって政治資金収支報告書に記載していなかったという疑惑である。
口利きがあったかどうかが焦点だ。
ところが会見では;
「たとえ、私自身はまったく関与せず、国民に恥じることはしていなくても、私の事務所が招いた国民の政治不信を秘書のせいだと責任転嫁することはできない。それは、政治家としての美学、生き様に反する」だと。
おいおい・・・

政治家の美学・矜持(きょうじ)を宣(のたま)われ愛媛県 藤田昭作)
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北朝鮮人工衛星という名のミサイル発射を予告した。
国際海事機関(IMO)は2日、北朝鮮が同日、「2月8日から25日に地球観測衛星を打ち上げる」と通告してきたことを明らかにした。国際電気通信連合(ITU)にも衛星打ち上げの通告があったという。事実上の長距離弾道ミサイルの発射で、北西部東倉里の「西海衛星発射場」から打ち上げるとみられる。
 1月6日の4回目の核実験に続いて発射を強行すれば、日米や韓国をはじめ国際社会のさらなる反発は必至。国連安全保障理事会の制裁決議違反で、安保理での新たな対北朝鮮制裁決議へ向けた動きが加速しそうだ。発射すれば長距離弾道ミサイルとしては2012年12月以来。》(共同)
原爆は、それをターゲット地点まで運ぶ運搬手段があって初めて「兵器」となる。核実験とミサイル実験は車の両輪である。北朝鮮は着々と核・ミサイル開発を進めている。
その北朝鮮に2日午後、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議で議長を務める中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表がやってきた。当然、ミサイル発射をやめるように言うはずだが、北朝鮮はかまわずに発射すると思う。
北朝鮮のソフトランディングは難しい。