映画でネパール地震被災者を支援


玄関に飾った粘土のお雛さま。
奈良の施設で子どもたちが作ったもので、素朴でいい感じだ。

きのうは立春。きょうは暖かかった。

公園には梅が咲きはじめ、子どもたちがランニングをしていた。

きのう、写真家の石川梵(ぼん)さんに会って、いま制作中の映画『世界でいちばん美しい村』について話を聞いた

本邦初公開です、と言いながら素材を見せてくれたが、圧倒的なスケールの自然の素晴らしさとそこに住む人間のたくましさ、優しさを感じさせる。
これはすごい映画になるだろう。
騙されたと思って、以下の予告編3分をご覧ください。ドローンによる空撮も圧巻です。
https://www.youtube.com/watch?v=txwcn6Dw91k&feature=youtu.be

実は、これは去年の4月25日のネパール大地震震源地にあって壊滅したラプラック村の映像だ。

「ネパール地震の2日後に、かつて訪れた美しい国の惨状を知り、いてもたってもいられなくなった私は、報道のためネパールへ飛びました。そして日本人として初めて震源地を踏査。メディアで流れるのは、カトマンズとその周辺の情報ばかりで、最も被害が大きいであろう震源地周辺の情報が全くなかったからで す。土砂崩れで寸断された山道を二日歩き、たどり着いたのは、ヒマラヤの中腹にある標高3千メートル近いラプラック村でした。家屋がことごとく全壊し、村は壊滅していました。カトマンズ中心のメディアの報道からは見えてこない、信じられない光景でした。」(石川さんからのメールより)
支援は被害の少ない首都やトレッキング基地の村に集中し、今も震源地はあらゆる物資が不足している。
石川さんは一人で支援を開始し、これまで食糧3トンを運び込んだ。
全員が村を離れて他の地に移住せざるをえなくなり、本当に支援が必要なのはこれからだ。

石川さんの支援活動については、以前ここで触れた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150601
石川さんは自分にしかできない支援は何かを考え、映画を作ることに決めた。
たった一人で、映画用に新たなカメラを調達して一年がかりで撮影を敢行した。
動画撮影は今回が初めてだと聞いておどろいた。素晴らしい映像に心底感心した。

いま、これからはじめる編集などの経費をクラウドファンデイングで募集している。
https://readyfor.jp/projects/laprak
期限はあと7日。一肌脱ごうという人はぜひご寄付ください。
予告編の最後に「製作 石川梵と仲間たち」と出るが、あなたもその「仲間」の一人になってください。