中学生までが焼身抗議をする中国の暗部

放送予定です。

世界に広がる! ニッポン"本物の味"
ガイアの夜明け」 8月25日(火)テレビ東京(よる10時)
 ブームに乗って世界に広く浸透しつつある「和食」。しかし、日本国内と同等の 食材が現地で手に入らないということも多い。フランスで和食店を開く一流の料理人が、「本物」を広めようと、日本の魚の流通 システムを取り入れ、フランス料理自体をも変えようと動き出した。一方、「本物」の和の食材を海外で楽しんでもらい、売り上げも伸ばそうと、京都のお茶 農家「京都おぶぶ茶苑」が、ある"秘策"に打って出た。そのお茶畑では、外国人が新茶を摘む姿が・・・日本食の本来の味で海外に挑戦する、日本人の姿を追った・・・

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/で予告動画を見られます
明日がMA、ナレーション録りで明後日放送。ご覧ください。
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今日はたまった私用をやって、夜、渋谷のイメージフォーラム映画『ルンタ』を観てきた。
主人公は、チベット亡命政府のあるインド・ダラムサラに30年滞在し、亡命者の支援をしている原一博で、彼はチベット人焼身抗議をすべてネットで報告、発信している。
一件一件、場所、人物を特定して、なぜその人が焼身にいたったかを、友人の証言などで取材していく。
最後は、池谷監督と中国領内の焼身の現場まで行って、検証し、また焼身者の心のうちに思いをはせる。

仏教の慈悲の教えにしたがい、誰も殺めずに、自らを灯明とすることで、世の中を変えたい。そんな遺書を遺して、十代の若者までが焼身という行為に踏み切っている。
例えば、ツェリン・キ(写真)という女子中学生の場合、


《ツェリン・キは焼身の前々夜と前夜、母親と話し続けたという。そしてその日の朝には父親から焼身用のガソリン代にするつもりだったと思われる500元をもらい、「もう会えないかも知れない。お嫁に行ってもいい? さよなら」と言ったという。決意の心を隠しながら、悲しくも、最後に女の子らしい冗談を残し、焼身抗議を実行し、亡くなった。》
(中原一博氏のブログ「チベットNOW@ルンタ」http://blog.livedoor.jp/rftibet/より)

彼女の心情を思うとき、「気高い行為」だとか「不屈の闘志」などと簡単に表現するのははばかられる。
映画の最後には、今年3月3日までのチベット人焼身者127人全員の名前がエンドロールで流れた。

チベット弾圧という中国の暗部については、日本ではほとんど報じられることがないが、ここには中国共産党の本質が現れている。
『ルンタ』は東京渋谷での上映は28日まで。22日から大阪、28日から名古屋と順次全国で公開される予定だ。ご覧ください。http://lung-ta.net/
(つづく)