世界人権宣言70周年で池谷薫監督の上映会

 ツバナ(チガヤ)か。よくススキと一緒に生えている。晩秋である。
 もう明日から節気は小雪(しょうせつ)。例年よりは遅いが、北日本から初雪のニュースが入ってくる。この時期、まだ里には雪が積もらないが、山に積もった雪が風で舞う「風花」(かざはな)が見られることもある。「小春日和」もこの時期の言葉で、ふと訪れる春のように温かい日を言う。冬の季語だそうだ。
 22日から初候「虹蔵不見」(にじ、かくれてみえず)。空気が乾燥して、日差しが弱くなると虹が出なくなるという。27日から次候「朔風払葉」(きたかぜ、このはをはらう)。朔風は木枯らしのことだそうだ。12月2日から末候「橘始黄」(たちばな、はじめてきばむ)。
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 映画監督の池谷薫いけや・かおる)さんから、大阪で映画祭をやるとのご案内がきた。
 「来月、世界人権宣言が70周年を迎えるのを記念して、僕の映画4作品(『延安の娘』『蟻の兵隊』『先祖になる』『ルンタ』)の特集上映が元町映画館(神戸)、シネ・ヌーヴォ(大阪)で開催されます。(元町映画館12/8〜、シネ・ヌーヴォ12/15〜、それぞれ1日2本ずつ1週間。両館とも土日は監督トーク開催)
 文化大革命日中戦争東日本大震災チベット問題・・・これまで異なるテーマで人間を追い続けてきましたが、たどり着くのはいつも「人間の尊厳とは何か」という根源的な問いかけでした。」
 これはお薦めです。関西にお住いの方は、ぜひどうぞ。
 池谷監督については、このブログで何度か紹介した。どれもいいが、『ルンタ』は現在進行中のドキュメンタリーである。《中国の圧政に苦しむチベットの人々の抗議活動にフォーカスしたドキュメンタリー作品。60年以上にわたる抵抗の歴史の中で、141人ものチベット人焼身自殺というかたちで中国に反抗の姿勢を示した現実を踏まえつつ、かの国の“現在“を写し出す。》http://lung-ta.net/
 つい先日、150人目の焼身自殺者が出た。
 メールに、私がダライ・ラマ法王から「カーラチャクラ灌頂」を受けた身で、以前からチベット問題には関心を持っていたと返信したら、池谷さん、驚いていた。応援しています。

 トランプの米国に代わって世界での影響力をどんどん拡大している中国だが、チベットウイグルに対しては民族抹殺と表現してもよいほどの残酷な政策を採っている。近年、とくに新疆ウイグル自治区で、過去に例をみない酷い弾圧が行なわれていると言われる。
 中国当局ウイグル人ら100万人もの少数民族を拘束しているとの疑惑をめぐり、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights WatchHRW)は9月10日、国際社会は中国政府に制裁を科すべきだと主張した。」
 100人、ではなく、100万人!!である。http://www.afpbb.com/articles/-/3189077

 いま「世界ウイグル会議」総裁のドルクン・エイサ氏が来日しているので、この機会にと、きのう取材しに行った。ドルクン氏の語るウイグル民族のおかれた状況は衝撃的なものだった。
 これについてはまた後日報告しよう。