小選挙区制はやめよう

takase222014-12-14

道を歩いていると、山茶花サザンカ)をよく見る。
この季節、鮮やかな花が少ないので、よく目立つ。
今年もあと半月か。

選挙に行く。
投票率が貼りだしてあったが、朝10時時点で前回の投票日と比較して相当下回っていた。結果、やはり史上最低だったようだ。そして下馬評どおり、自民・公明の圧勝だった。

金曜、新潟に住む大学時代の友人が上京した機会に、茨城の友人も呼んで飲んだのだが、彼らの周辺は、安倍政権への怨嗟の声ばかりだという。
「コメの値段が落ちてもうやっていけない、うちの選挙区の自民党議員はTPPには絶対反対だと言って当選したのに、公約やぶりだ」などなど。
どこで聞いても多くの人が、アベノミクスなるもので暮らしにくくなっていると言っているのに自民が大勝した。
一つには中小政党が埋没する小選挙区制のおかげである。
小沢一郎が、自分が作った小選挙区制で苦しんでいるのは皮肉だ。
また、選挙区の供託金が300万円とバカ高いので、当選可能性がないと判断すると共産党以外は立候補を断念することが多い。さらに、今回は候補者探しが追い付かないこともあって、異常な現象が見られた。
《突然の衆院解散・総選挙で候補者がそろわず、全国295の選挙区で少数対決が目立っている。とりわけ大阪、兵庫の計3選挙区では、公明党共産党による一騎打ちの構図が生まれた。》(朝日新聞11日)
公明党共産党のどちらかを選べ」と言われたら、投票する気持ちをそがれる有権者も多いだろう。
さらには、松島みどり氏、小渕優子氏など、政治資金のスキャンダルを起こした議員たちが安泰に当選するのは、誰がみても納得できないはずだが、こういう結果になるのも小選挙区制の弊害である。
民意と議席数がかけ離れ、有権者も選択肢を狭める小選挙区制は、もうやめるべきだと思う。
いま選挙特番をザッピングしているが、聞きにくいことをズバッと聞く池上彰氏の番組を観てしまう。安倍首相が挑発されて、またいきり立って大人げない姿をさらしていた。一方で、NHKがおざなりの質問しかしないのが歯がゆい。

特定秘密保護法施行もあり、これからはメディア状況に、いっそう注意の目を向けていかなくては。