首相官邸が国民民主を支援の怪

 投票日直前、まさかと思う情報が・・
 静岡選挙区で、首相官邸が国民民主党の候補者を支援するという。さらに、ある番組でそれを報道しようとしたら局内で潰されたというのだ。

【特別寄稿】スクープ! 官邸への忖度か!? 参院選静岡選挙区に関する報道をめぐって、『報ステ』から消えた『6分』のVTR! 官邸は国民民主候補への支援と引き換えに改憲賛成を要求か!? | IWJ Independent Web Journal
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/453673

 17日の新聞のテレビ欄には、報道ステーションの番組予告では「“大物が続々応援”激しい駆け引き・・・静岡選挙区」とあったのが、用意された6分のVTRが突如降ろされ、「番組の内容を一部変更しました」とのテロップが流れて番組が終わったという。
そのVTRの内容は、菅義偉官房長官が静岡選挙区で立候補している国民民主党の榛葉(しんば)賀津也候補を支援するよう地元有力者に要請しているというもの。

 静岡選挙区では過去3回、国民参院幹事長の榛葉賀津也氏が自民と議席を分けあってきたが、そこに立憲民主党から徳川宗家19代目の徳川家広氏が立ち、一転して激戦区になっている。ここに首相官邸が「介入」してきたことは複数のメディアですでに報じられていた。
 《苦境に陥った榛葉に思わぬ強力な援軍が現れた。自民県連関係者は「官邸が榛葉にてこ入れしている」と声をひそめる。複数の関係者によると、榛葉と親しかった官房長官菅義偉が企業や公明の支持母体・創価学会に榛葉支持を働き掛けたという。徳川陣営も察知しており、関係者は「山が動いた。公明が怪しい動きをしている」と警戒を強めている。》(11日時事通信https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071100713&g=pol

 また、静岡新聞が13日の朝刊1面トップで《「官邸依頼」で榛葉氏支援》の記事を載せていた。
 《5日夜、榛葉氏が浜松市中区の中心部で行った街頭演説に、スズキの鈴木修会長が突然姿を現した。
 過去の選挙でも取引先や関係企業を動かして政治的影響力を発揮してきた鈴木会長。2013年の参院選静岡選挙区では牧野氏を支援し、榛葉氏とは疎遠だった。今回選でも、全国軽自動車協会連合会の要職に就いている牧野氏を支援するとみられていた。ところが、鈴木会長は榛葉氏の演説を聴き終えると、記者団に榛葉氏支援を明言。「自民党の牧野氏は1位だから(榛葉氏の)2番目の当選を祈っている」と答えた。関係企業を含め榛葉氏を支援する方針だ。
 7日には袋井市での榛葉氏の集会で、国民民主党企業団体委員長の桜井充参院議員が「榛葉氏が厳しいから、自民党静岡県選出の元大臣に『票を回して』とお願いした」と明らかにした。
 複数の関係者によると、スズキ以外にも県内の大手企業や団体の一部が榛葉氏の支援に回った。脱原発を主張する徳川氏の当選を阻止したい思惑も透けるが、ある自民関係者は「首相官邸からの依頼だ。(参院選後の)改憲を意識しているのだろう」と話す。榛葉氏に恩を売って改憲へ協力を得る狙いとの分析だ。背景に静岡選挙区で自民が2人目の公認候補擁立を見送り、牧野氏が他候補に先行する選挙情勢もある。》
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/656977.html

 公明党、財界も巻き込んだ榛葉候補へのテコ入れ。首相官邸の思惑は榛葉氏を改憲勢力に取り込むことだという。

 しかし、それ以上に問題なのは、こうした報道が忖度によってメディアで報じられなくなっていることだ。メディアの責任は重い。