国民を守るはずの首相はゴルフ三昧

takase222014-08-21

恐ろしい映像が流された。
湯川遥菜氏を拘束した「イスラム国」が、2年前にシリアで行方不明になっていた米国人ジャーナリストのジェームス・フォーリー氏を殺害する映像を、19日、インターネット上に公開したのだ。
 映像タイトルは「米国へのメッセージ」で、オレンジ色の衣装のフォーリー氏がひざまずいて《「真の人殺しは米国」「再び家族に会うことを願っていた」と話し終えると、黒ずくめの男がナイフで首を切った。》(朝日新聞
米軍がイラク空爆に乗り出したことへの報復だという。

フォーリー氏らに関しては身代金要求があったという。
《米紙ニューヨーク・タイムズは20日、過激派「イスラム国」が米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏を殺害する前に、1億ドル(約104億円)の身代金を要求していたと報じた。家族の代理人らの話としている。
 これに対し、米政府は支払いを拒否したという。同紙によると、米国はテロリストへの譲歩や、身代金を支払わない方針を取っている。
 同紙によると、イスラム国は要求が満たされない場合、少なくとも3人の米国人殺害を警告している。英国人3人も拘束されているが、英国政府は米国同様、身代金支払いを拒否した。イスラム国側は解放の条件として身代金のほかに、米国で服役中のパキスタン人科学者らとの「捕虜交換」も求めたという。一方、フランス人4人とスペイン人3人は身代金支払い後に解放された。》(共同)

また、アメリカはフォーリー氏らの救出に特殊部隊を投入していたことが明らかになった。
《米国防総省は二十日、シリアで「イスラム国」に拘束された複数の米国人を解放するため、最近、救出作戦を行ったが失敗した、と発表した。作戦には航空機と地上部隊が参加したものの、目標とした場所に人質はいなかったという。(略)AP通信によると、救出作戦は今夏行われ、米特殊部隊数十人が航空機で投入された。戦闘で「イスラム国」側の数人が死亡し、米兵一人が負傷した。米軍と「イスラム国」との地上での交戦が明らかになったのは初めて。》(東京新聞

外国の武装勢力に自国民が拉致された場合、身代金を支払う、支払わないなど、対応に違いはあるが、その政府は全力で自国民の生命を守ろうとする。
是非については意見が分かれようが、アメリカは軍隊まで投入する。

安倍晋三首相が20日、広島市の土砂災害の第一報を受けながら静養先の山梨県でゴルフを始め、約1時間プレーを続けたことに、批判の声が上がっているというが、シリアの邦人拘束事件はすでに17日に分かっていた。
何かというと「国民を守る」と見栄を切る首相が、こういうときにゴルフ三昧でいるとは・・・
きっこの以下の指摘はもっともだ。
《シリアで日本人が拘束されたというのに、安倍晋三は1週間近くもダンマリを決め込んでる。5月15日の集団的自衛権に関する会見では、あんな紙芝居まで用意して「海外の日本人を守るために」「紛争国の日本人を守るために」「日本人の命を守るために」と連呼してたくせに。》
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/502400948841349120

北朝鮮による日本人拉致問題を、日本政府がながいこと放置してきたのもむべなるかな。
社会的地位、財産、思想信条の区別なく、自国民の生命と安全を守る姿勢を日本政府はしっかりと示してほしい。