今朝も朝帰りで、仮眠してまた出社。ねむい。
先週放送の「テレメンタリー2013」で放送された「父はスパイではない!〜革命家・伊藤律の名誉回復」を見過ごしたが再放送はないのかという問い合わせがたくさんあった。
なにせテレビ朝日での放送時間が深夜3時すぎなのだ。
Youtubeにアップされているので、お知らせします。
http://www.youtube.com/watch?v=cP0LwfDb92E&noredirect=1
いろんな感想が寄せられたが、日本共産党の体質を、ちょうど粛清騒ぎで注目される朝鮮労働党に近いものがあると書いてきた友人がいた。
伊藤律除名の『アカハタ』記事の「組織を敵に売り渡すスパイ」などの表現や、妻に「党と国民の利益を完全に裏切った」と『絶縁宣言』を書かせたこと、さらには律の身柄をを中共に押し付けてそのまま存在を消そうとしたりという行動には、たしかに全体主義の匂いが強くただよっている。
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26日、夕刊に安倍総理の靖国参拝の大見出し。神田駅前で、産経新聞が号外を配っていたとスタッフがいう。ついにやったか。
これが、どういう結果になっていくのか、とても心配である。とくに中国の出方が。
米政府が参拝を「失望した」という表現ではっきり批判したことが日本政府に衝撃を与えていると報じられているが、ケリー国務長官が千鳥ヶ淵墓苑に行ったときから予想できたことだ。
AFPはこう書いた。
《【10月3日 AFP】来日中のジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官は3日、東京都千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、献花した。安倍晋三首相が5月に訪米した際、靖国神社を米国のアーリントン国立墓地になぞらえたことに対するけん制とみられる。
ケリー国務長官とヘーゲル国防長官は外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)のため来日中。千鳥ヶ淵戦没者墓苑によると、今回の訪問は日本の招待ではなく米国側の意向によるもので、同墓苑を訪問した外国の要人としては1979年のアルゼンチン大統領以来、最高位の政府高官という。
同行した米国防総省高官は記者団に対し、千鳥ヶ淵戦没者墓苑はアーリントン国立墓地に「最も近い存在」だと説明。ケリー国務長官とヘーゲル国防長官は「日本の防衛相がアーリントン国立墓地で献花するのと同じように」戦没者に哀悼の意を示したと述べた。
安倍首相は5月、訪米に際して米外交専門誌「フォーリンアフェアーズ」に対し、米バージニア州にあるアーリントン国立墓地を引き合いに出し、靖国神社は国のために命をささげた人々を慰霊する施設であり、日本の指導者が参拝するのは極めて自然で、世界のどの国でも行っていることだと述べていた。》http://www.afpbb.com/articles/-/3000736
普通に読んだら、米国が非常に明確なメッセージを送っていることがわかる。
私は千鳥ヶ淵派で、公人の参拝はこちらに集中すべきだと考えている。
去年『神社は警告する』(講談社)という本を書いた私は、日本列島における神社の伝統と神道を高く評価しているが、靖国神社だけは「日陰」の存在としてありつづけるしかないと思う。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20130816
東京裁判(極東国際軍事裁判)がいかに理不尽だったとしても、今につながる戦後秩序を前提に行動するしかない。その「土俵」をはずれてしまえば、孤立しかなく、非常に危険である。
中国や韓国政府が無茶をやっていることを批判するのも、その土俵の上でやるべきなのだ。安倍総理の歴史観を変えることはできないだろうが、内心で何を思っていようが、最低限「政治的に正しい」(politically correct)言動を採らせるよう圧力をかけないと。