先日、東京・国立市に住む研究者に、国立にフリーメーソンの施設があるの知ってますか、と聞いたら知らないと言う。
きょう、その前を通りかかったので、彼に見せようと思い写真を撮った。
以前は青い色で塗った建物たっだと記憶するが、今はこんな色。フリーメーソンのトレードマークのコンパスと定規が書いてある。
ベルギー人の友人がフリーメーソンで、おどろおどろしいイメージは誤解だよと言っている。そのうち書いてみたい。
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シリアで化学兵器が使われた可能性が高くなった。
《国境なき医師団(MSF)は、シリアのダマスカス県で支援している3ヵ所の病院から、8月21日の午前中の3時間以内という短期間に神経毒性の症状のある患者約3600人を受け入れたと報告を受けた。患者のうち355人はすでに死亡したという。
MSFは2012年以降、ダマスカス県で現地の医療関係者、病院などと協力体制を構築し、医薬品や医療機器、技術支援などを提供してきた。しかし治安が非常に危険であるため、MSFスタッフによる現地活動はできない状況が続いている。
MSFオペレーション・ディレクターのバート・ジャンセン医師によると、現地医療施設で働くスタッフからの詳細な報告のなかで「非常に多くの人びとに、けいれん、唾液分泌過剰、縮瞳、視力障害、呼吸困難などの症状がみられた」と話している。》(MSF:http://www.msf.or.jp/news/2013/08/6210.php)
MSFスタッフではないが、「現地医療施設で働くスタッフ」からの報告ということで、信憑性は高いとみてよさそうだ。
去年、シリアの反政府支配地を取材したジャーナリストの安田純平氏によれば、市民を治療するボランティアの医師たちを政府軍のスナイパーが狙い撃ちするという。そのため、医師たちは安田氏に顔を写さないよう依頼した。こういう政府軍の体質からすると、化学兵器使用もあるだろうか。
米国は政府軍のしわざと結論づけ、シリア国内の攻撃目標を見直し、攻撃手段を巡航ミサイルにする方針だという。
《アサド政権による新たな化学兵器使用疑惑が浮上したシリア内戦に関連し、米国防総省高官は25日までに巡航ミサイル搭載の4隻目の米海軍駆逐艦を地中海東部に配備したことを明らかにした。》(CNN)
「内戦」から次の段階に進む気配が具体的にでてきた。
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福島第一原発の汚染水問題は、有効な対策を打ち出せないでおり、お手上げ状態だ。
海への大量流出が発覚したことで、漁民はじめ沿岸の人々の生活再建はますます先が見えなくなった。もう、今後の補償を含めて、事故後の対策を東電に任せておくわけにはいかないところにきている。
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22日の日記で、福島の女の子は、「広島・長崎の経験をそのまま適用すれば」安心して子どもを産んでもよさそうだという今中哲二氏の見解を紹介した。
これに対して、福島の被曝は慢性的な低レベル被曝、内部汚染が問題なので、原爆による被曝とは違うという指摘がある。さらに、内部被曝は外部被曝よりはるかに恐ろしいとの主張もある。
どうなのか。
この辺は、「まだ判っていない」というしかないようだ。
まず、チェルノブイリ事故後、現地の子どもたちの健康状態が悪くなっているという報告があり、これには私も大きな関心を持っている。
例えば一昨年、ウクライナ政府(緊急事態省)が出した報告書『チェルノブイリ事故から25年 ”Safety for the Future”』では、汚染地と非汚染地を比較して、子どもの健康に大きな問題が出ていることを指摘している。
http://radiation-japan.info/health-hazard_radiation-exposure/twenty-five_years_after_chernobyl_accident_national_report_of_ukraine-381.html
その内訳には、内分泌系や消火器系をふくめ多くの器官での健康障害があげられている。これまでの放射線被曝の常識を超える、急性障害にも晩発性障害にも当てはまらない、広範な健康被害が起きていることになる。
こうした報告について、今中氏はこう述べている。
《チェルノブイリ周辺の子どもたちの健康が悪化していることは明らかなようですが、しかしながら、それが本当に放射線被曝によるものかどうかは、はっきりしていません。放射線被曝によるものであれば、同じレベルの汚染があれば同じような健康影響が認められるはずですが、報告されているデータに一貫性が認められないのです。》(同書P111)
原因は放射能以外考えられないじゃないか、と言う人がいるかもしれない。しかし、「間接的な死」で説明したように、故郷という基盤を失うこと自体が心身ともに大きな打撃をもたらす。
《原発で大事故が起これば、周辺の地域社会が丸ごと消滅してしま》い、《生活基盤の喪失は。失業や精神的ストレスなど、被災者に二重三重の苦難をもたらしている》のである。(今中P31)
チェルノブイリ原発事故で、放射線被曝による健康被害は、子どもの甲状腺がんなどきわめて限られたものしか確認されていない。これ以外は「わからない」としかいえない。
では、どういう心構えで生活すればよいのか。
(つづく)