夜、「ウイグル音楽祭」に行った。
PRビラには
「シルクロードでお馴染みのウイグルの民族音楽を紹介する、一夜限りの音楽イベントです。悠久の荒野の心躍る音楽を、たっぷりとお楽しみ下さい!
出演はヨーロッパでも定期公演をしている”カラワンウイグル楽団”。ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されているウイグルの民族音楽”12ムカム”を演奏します」とあった。
何かと話題の「世界ウイグル会議」を機に来日した楽団が音楽と踊りを披露した。
ウイグルはトルコ系の民族だ。顔立ちは彫りが深いし、音楽や踊りも「あっち系」。シルクロードのイメージである。(私はこの方面は疎いので、的外れなことを書いているかもしれない)
女性の踊り手が何人か出てきたが、群を抜いて上手な人が一人いて、実に色っぽかった。流し目、妖艶な体のくねり、繊細な指先の動きに見とれた。
きょうの音楽会は、評論家の三浦小太郎さんに誘われたのだった。
彼のブログにこんな文章がある。
「YOUTUVEで素晴らしい映像を見つけたのでアップします。
多分すごいミュージシャンなのかもしれないけど、ここでのブギはまさに、ブルース&ブギの巨匠、ジョン・リー・フッカーというべきノリ。後、なぜか聴きようによっては沖縄の音楽、カチャーシーにも聴こえる。とにかく、あまりの迫力に見入ってしまいました」
http://miura.trycomp.net/?p=993
たしかにこれはすごい。私は津軽三味線に似てると思ったが。
ウイグルといえば、新疆ウイグル自治区での「東トルキスタン」独立運動と中国政府の弾圧が問題になっている。この自治区、地図で見るとものすごく大きい。チベット自治区より広く、日本の面積の4倍半もあるという。
ここは核実験場にもなっていて、中国政府は46回もの核実験を行ったという。これによって19万人が急死し急性放射線障害などに罹った被害者は129万人に達しているというのは、札幌医科大学の高田純教授だ。
高田教授といえば、『福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった』という論文を書くなど、フクシマの放射能汚染は健康被害には無縁だと主張して脱原発派から総スカンを食っている人。フクシマは大丈夫だが、ウイグルではばたばた人が死んでいるというのはどうかな、と思うが、それはそれとして、ウイグルの核汚染は事実関係を明らかにすべきだ。
チベットに比べてウイグル問題は知られていない。私もこれを機にもっと勉強しよう。