陽水はテレビが好き

takase222010-03-12

きょうは、長女の高校卒業式、次女の合唱コンクールと年度末行事の重なった日だが、残念ながら仕事で朝5時半に家を出た。取材で、福島県いわき市まで車で行く。いわき市といえば、映画「フラガール」の舞台となった「常磐ハワイアンセンター」がある。今は「スパリゾートハワイアンズ」というらしい。
午後、首都高速向島線を通って帰ってきたが、遠くから、巨大な煙突のようなものが見えた。何だろうと不思議に思っていたら、同乗のカメラマンが「スカイツリーですよ」と教えてくれた。いわゆる新東京タワーである。もう随分高いところまで建設が進んでいる。最終的には634メートルの高さになるという。「完成すれば自立式電波塔としては世界一の高さとなる」(ウィキペディア)そうだ。このところ日本が「抜かれる」ことが多く、「世界一」と聞くのは久々の気がする。車窓から携帯で写真を撮る。
もともと、放送の電波障害を無くすために計画されたが、アナログ放送終了のタイミングに重なり、地デジ放送用の電波塔となる。
テレビといえば、井上陽水はテレビ中毒である。世間離れしているようなイメージに似つかわしくないので、それを知ったとき意外だった。
去年、井上陽水が複数の特集を組まれ、今も再放送している。私は大ファンなので、ほとんど録画して観ている。彼はどれほどテレビが好きかをインタビューで答えている。
大学受験の前日、「きょうくらいは勉強しなくちゃ」と思っていたら、夜、面白そうな映画をやっていたので観てしまったとか。いまも暇な時は一日中、一晩中テレビをつけっぱなしにして観ているという。テレビ好きは子どものことからだといい、実に楽しそうに、思い出の番組を挙げていった。
お笑い三人組」、「ジェスチャー」、「夢で逢いましょう」、「シャボン玉ホリデー」、「頓馬天狗」、「てなもんや三度笠」・・・
私も歳が近いから、これらの番組を懐かしく思い出す。その一方で、いわゆる「真面目な」番組は、こういう「国民的」番組として記憶されていないことに気づく。そこで思ったのである。テレビって基本は《娯楽》なんだな、と。
テレビの仕事をするようになってしばらくして、昔の友人に会ったことがある。
何してるんだよと聞かれ、「テレビの仕事、報道とかちょっと《かたい》仕事なんだ」と答えた。たぶん、私のその言い方に、自慢げな響きがあったのだろう。友人はちょっと突っかかってきた。
あのなあ、日本のサラリーマンは、残業して深夜に帰宅するんだよ。あーあ疲れた、と言ってビール飲んで、プロ野球か笑える番組が観たい。アフリカでどうしたとか、かたいお話はいらないんだよ。
今夜の帰宅は12時をはるかに過ぎていた。私もやはり酎ハイを片手に、ぼんやりとバラエティ番組を観たのだった。「かたい」番組を観るにはそれなりのエネルギーが要るものだ。