きのう紹介した3日の記者会見は、韓国各紙が大きく取上げ、外電でも流されたが、日本ではほとんど報じられなかった。しかし、この動きは国際的な支援を呼び、今後注目されていくだろう。
3日のICCへの調査要請を支援しようとカナダの団体が国際アピールを出す動きを見せている。
その賛同者に私も加えてもらった。
アピールでは、《ICCが、12月3日の脱北者たちの要請にこたえて、予備調査と捜査を実施すること》、また《国連安保理が、迅速な手段を取って、北朝鮮が人道に対する犯罪をやめ、収容所を廃棄するよう圧力をかけること》などを要求している。
私は、金正日のICC提訴は、北朝鮮を「人権」で追及していく上で非常に重要な方法だと思い、ブログでも書いたし、公の場でも発言してきた。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20071214
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20090305
二年前のシンポジウムでは、日本人初のICC裁判官を務めていた斎賀富美子(さいが・ふみこ)さんと同席し、直接にこれについて議論する機会に恵まれた。
http://www.rachi.go.jp/jp/shisei/symposium2.html
シンポで同席した斎賀富美子さんは今年4月に急死された。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20090426
11月、補欠選挙でふたたび日本人が選ばれている。
《オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)で18日、裁判官補欠選挙が行われ、日本が擁立した外務省参与で政策研究大学院大教授の尾崎久仁子(くにこ)氏(53)が当選した。任期は2018年3月まで。
尾崎氏は外務省で人権難民課長や在ウィーン日本政府代表部公使を歴任。今年から大学で国際刑事法の研究などに従事していた。
日本人初のICC裁判官だった斎賀富美子さんが今年4月に死去し、裁判官の定員18人のうち2人が欠員となっていた。
ICCは、戦争犯罪などを裁く国際社会初の常設裁判所として02年に発足。日本は07年に加盟した。》(読売新聞)
今年3月からは、韓国人が所長になった。宋相現(ソンサンヒョン)氏だ。所長の任期は3年。李明博大統領は、北朝鮮の人権問題には大きな関心を払っていくと言明しているから、今がチャンスだ。
金正日に逮捕状を!