よく晴れて暖かいので、弁当もって昭和記念公園へ。
おや、すごい数の人だ。きょうは何だっけ?と考えたら文化の日、祝日だった。
たくさんの家族連れが穏やかな一日を楽しんでいる。こんな安寧が続けばいいのだが。
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応援していた東京15区の立憲民主党の候補者、井戸まさえさんは残念ながら落選した。ツイッターでの挨拶抜粋
https://www.facebook.com/masae.ido
《市民連合や野党の皆さん、そして地元立憲民主党区議団にお支えいただきながら全力を尽くしましたが、議席を得ることはできませんでした。私の力不足です。ご期待いただいた皆様には、お詫び申し上げます。
一方で、私が転区したことで4つの選挙区で野党統一候補が誕生し、うち2つで議席獲得となりました。たとえ私自身が議席を得ることはできなかったとしても、この選挙で一定の役割を果たし得たと思っています。
選挙を通じて感じたこと、経験については、今後何らかのアウトプットをして行こうと思っています。
たとえば、選挙最終盤、私に関する中傷、いわゆる怪文書が大量かつ執拗にネットに出回り、最終日午後8時前後に削除された件もそのひとつです。発信主を調べてみると、なんと、ある国会議員からIT環境整備とWEB制作を受注していることがわかりました。
悲しいかな、「DAPPI」同様の問題が、今回の衆議院選挙をめぐっても発生していたのです。
(略)
今後は通常モードに戻り、政治家、ジャーナリスト、アクティビストとして活動を再開させます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
井戸まさえ》
井戸まさえさんはネット中傷問題を警察に届け出たようだ。こういう汚い奴らが勝つのは許しがたい。徹底究明してもらいたい。
井戸さんが及ばなかったのは維新の集票力が大きかった。
柿沢未途 自前 76,261
井戸まさえ 立元 58,978
金沢結衣 維新 44,882
今村洋史 無元 26,628
維新がおそらく自公への批判票を大きく取り込んでいる。この票の半分でも井戸まさえさんに行っていれば勝てたはずだが。
今回の選挙は、維新が勝った選挙と特徴づけていいだろう。
《共産幹部は「こちらに来るべき票が、共闘攻撃で、維新・国民という『たまり場』に落ちていった印象だ」と肩を落とした》(朝日2日朝刊)
ただ、維新には国民民主党とは違ったいかがわしさを感じる。
まず、自民批判の受け皿というけれど、イデオロギー的には自民よりもっと「右」だ。
衆院選当選者への調査で、「所得や資産が多い人への課税を強化すべきだ」という考え方について、
自民は「賛成寄り」が43%だけ。これでどうやって「新自由主義」からの脱却なんてできるのか。(野党は、立憲90%、国民91%、共産、れいわが100%)
さらに少ないのが維新で、24%しか「賛成寄り」がない。金持ちからたくさん税を取らないで、既得権益の打破なんてスローガンを掲げるのは、まるでナチスみたいだ。
ちなみに驚くのは、庶民の党を標榜する公明がわずか44%であること。前回17年衆院選時の調査では71%あったのに、安倍・菅政権下で骨抜きになったのか。
維新にはとんでもなく非常識な議員も多い。
一昨年、北方四島の国後を訪問中の丸山穂高衆院議員が「戦争しないとどうしようもなくないですか」「女を買いたい」などと暴言を吐いて除名になったが、これなどは重大な外交問題になりかねない不祥事だ。
愛知県の大村秀章知事へのリコール署名を偽造したとして、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕された田中孝博容疑者は、日本維新の会の衆院選での公認予定候補者だった。リコール運動については吉村洋文・大阪府知事も「応援してます」と明言していた。
維新には、ヘイトやマッチョを売りにする浅薄な体質があるが、これが大躍進したのだから不気味だ。
そもそもこの「維新」は、明治維新ではなく、むしろ、資本主義に対する底辺の人々の怨嗟の声を、北一輝、石原莞爾、国柱会などが代表したあの「昭和維新」の響きを感じる。
維新と公明の協力関係もどす黒いものを感じる。
公明が小選挙区で当選した9つの選挙区のうち、7つの区で維新は対立候補を立てず、公明を楽勝させている。
そして維新が候補を立てた二つの選挙区では、野党共闘で出た女性候補を落選させている。例えば東京12区では
岡本三成 公前 101,020
阿部 司 維新 80,323
池内沙織 共元 71,948
維新が立っていなかったら「公明」対「野党統一候補の共産」の一騎打ちで池内氏が有望だった。結果的には維新は公明を助けてやっている。共産を下して公明、維新はほくそ笑んだことだろう。
このあたりの維新(と公明)の立ち回りが胡散臭いのだ。
維新躍進の原因、背景については引き続き考えたい。