オフィスの近く。輝くような若い緑が気持ちを浮き立たせる。
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加計学園の獣医学部新設問題で、今度は農水省から「ブツ」が出てきた。
2015年4月2日に柳瀬唯夫首相秘書官が首相官邸に愛媛県職員らを呼んで「本件は、首相案件」と語ったと書かれた二つ目の文書である。愛媛県の文書とほぼ同じ内容で、日付が違う(愛媛県のものが4月13日、農水省が4月3日)。常識的には100%白黒ついているが、これはダメ押しとなった。
「安倍総理は嘘つきなのか」というコラムが、ここ1週間のこの問題を整理している。
http://www.ksmgsksfngtc.com/entry/abesori-ehime
愛媛県や今治市の担当者が柳瀬氏らと官邸で会い、申請に関して指南を受けていたとしても、それは違法ではないという見方もあるが、そうであれば、なぜ訪問そのものを柳瀬氏や安倍総理は必死に否定するのか。「嘘をついてまで隠したい何かがそこにあると見るのが自然だろう」とコラムは書く。そのとおりです。
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シリアの東グータ地区で化学兵器が使用された。
「ホワイトヘルメット」の名で知られるボランティア救助組織、シリア民間防衛隊などによると4月7日、ダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマで、女性や子どもたちを中心に500人以上が呼吸困難などの症状を訴え、少なくとも49人が死亡したという。この毒ガス被害が起きたのは、反体制派が掌握する地域で、以前からアサド政権軍が激しい空爆を加えてきた。」
https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/syria-gas?bffbjapan&utm_term=.gmRaVrXPz#.iqqayG4kx
アサド政権がやったと断定してよい。まずは「前科」。アサド政権の化学兵器使用は2011年以降、少なくとも27回というのが国連の認定。次に、内戦諸勢力のうち、サリンなどの化学兵器を製造、保管できるのはアサド政権軍のみ。また、これまでも政権軍は樽爆弾投下などで住民の無差別虐殺をやってきた。
現地からの映像はすさまじい。
父親が死んだ子どもに「起きて!チョコレートを持ってきたよ」と語りかけながら泣く映像がツイッターで流れていた。非道。言葉にならない。以下の映像を見られたい。
https://twitter.com/nedal_alamari/status/982954395322191872
国際人権NGO「ヒューマンライツウォッチ」のケネス・ロス代表は、アサド政権の仕業と断定。“There is no question that the Assad government is criminally liable for the war crime strategy of targeting civilians,”(アサド政権が、一般市民をターゲットにした戦争犯罪に責任があるという点には疑問の余地がない)と激しく非難した。
アメリカはフランスなどど連携して政権軍を攻撃する姿勢を見せ、軍事的な緊迫度が高まっている。
これに対して、きょう、朝日新聞は牽制する社説を載せた。
(社説)シリア緊迫 武力では解決しない
「内戦の続くシリアに必要なのは、流血を止め、和平を導く国際社会の真剣で息の長い関与である。短絡的な軍事力の行使に走ってはならない。(略)」
いつもながらの、常識的平和主義だが、しかし「制裁」されなければ、アサド政権は味をしめてさらに残虐な殺戮に出、もっとたくさんの人びとが犠牲になる可能性がある。
いま大事なのは最終的解決ではなく、国際的にはロシアに守られつつ進行中の残虐行為をどう止めるかだ。残念だが、その手段としては軍事攻撃しかないだろう。
「攻撃が始まるのを待っている」と現地シリアからのフェイスブックは訴えている。https://twitter.com/ZouhirAlShimale/status/984713117254012928
米軍の攻撃を今か今かと期待している人びとがいる。これが現実だ。この声を私たちはどう考えるのか。