森本さんの追悼アカウント

 文月。あすから小暑に入る。
 九州から豪雨被害が伝えられるが、本来は、梅雨があけて、いよいよ本格的な夏になる節気が。暑中見舞いを出す時期でもある。
 きのう、桃をひやして食べたら実にうまい。これが旬の味である。実はこの桃、うちのかみさんが、ウルトラランナーの中山嘉太郎さんの畑仕事を手伝ったお礼にいただいた。中山さんは、日本で唯一のデカトライアスロン(38kmスイム+1800km自転車+422kmラン)完走者として知られる人で、岐阜で野菜や果物を丹精こめてつくっている。この時期、桃以外では、ゴーヤ、ミョウガ、インゲンなどがうまい。
 初候は7日からで「温風至」(あつかぜ、いたる)。
 次候は12日からで、「蓮始開」(はす、はじめてひらく)。
 17日からが末候、「鷹乃学習」(たか、すなわちわざをならう)。鷹のヒナが巣立ちの準備をはじめ、飛び方、獲物の獲り方を学んでいくころなのだという。
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 3日に亡くなった森本喜久男さん追悼するOkun Kikuo MorimotoというFBアカウントが立ち上がり、たくさんの人が森本さんの思い出をアップしはじめた。https://www.facebook.com/OkunKikuoMorimoto/?fref=ts
(月夜の森本さん、アンコール遺跡にて:内藤順司
 森本さんの親友でもあった写真家の内藤順司さんが美しい写真の数々を寄せている。https://www.facebook.com/naito.junji/posts/1576919888994030?pnref=story
(森本さんと「伝統の森」の村人たち:内藤順司
オーストリア人のクラウスのアルバムにもいい写真が載っている。
https://www.facebook.com/klaus.rink.1/media_set?set=a.1039549666075841&type=3

 ご縁のある方は、ぜひ写真で森本さんを偲んでいただきたい。
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 きのう、蛍狩りをしてきた。毎年、かみさんと武蔵増戸の横沢入(よこさわいり)に行くのだが、今年は、ヨルダンでのシリア難民取材にお供させてもらった写真家の小松由由佳さんも一緒。由佳さんは、1歳ちょっとの息子のサーメル君をおんぶして1時間近くを歩き、さらにカメラで蛍の撮影をしていた。なにせ彼女は、24歳にして最高難度の山、K2に日本女性で初めて登頂した、世界に注目される登山家だった。華奢に見えるが体力はさすがである。
 きのうは、ポツポツ雨が落ちてくるどんよりした蒸暑い日で、蛍狩りには絶好。ちょっと時期が遅いかなと心配したが、酎ハイを飲んで待つうち、午後7時半ごろから蛍が飛び始めた、ゲンジもヘイケも見ることができた。由佳さん、蛍を見るのは十年ぶり。秋田の田舎では横沢入の「5倍くらい」蛍が乱舞していたそうだ。
 死者が蛍になって帰ってくるというロマンチックな言い伝えがある。点滅する光に、亡くなった親族や知人が思いだされる。もちろん森本さんも・・・。また、去年12月、カンボジアの「伝統の森」で満天の星空に飛ぶ蛍をみた感動もよみがえってきた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/searchdiary?word=%A5%DB%A5%BF%A5%EB
 ゆっくりと良い時間を過ごせた。蛍狩りは、私にとって、またこの季節が来たなと一年を振りかえる心の区切りでもある。
(蛍を待つ小松由佳さん(左)と妻)
(帰りの電車で遊ぶサーメル君。由佳さんはワイルドに育てるとのことで裸足で遊んでいる)