うちの近くの学校の校歌を谷川俊太郎が作詞していると聞き、調べたら作曲は息子さん(二番目の妻の)で、父子の作だった。
国立(くにたち)第七小学校校歌
(愛にあふれたやさしい気持ちで)
たびしてみたい いろんなところ
はなしてみたい しらないひとと
ちきゅうはとっても たのしいほしだ
まなぶ みとめる たすけあう・・・
http://kunitachi.ed.jp/el07/l2/l3/Vcms3_00000014.html
曲を聞いてみると、まるでフォークソングみたいで、私のような"古い人間“は、これが校歌なのか?と不思議な感じがするが、だんだん「いいね」と思えてくる。児童がこれを歌って、楽しく、前向きな気持ちになってほしいと願う。
谷川俊太郎は、政治的な発言は多くなかったが、本ブログで紹介したように弾圧された人への連帯を示した。
ところで、彼自身が一番好きな詩は何だったろう。
あるインタビューで、「詩の中でいえば、『芝生』という詩は自分で「これはいい」と思っています。生まれ方が特別だったものだから」と語っている。
https://news.mynavi.jp/article/20140516-tanikawa/
ということで「芝生」をどうぞ。
芝生
そして私はいつか
どこかから来て
不意にこの芝生の上に立っていた
なすべきことはすべて
私の細胞が記憶していた
だから私は人間の形をし
幸せについて語りさえしたのだ
「私の細胞が記憶していた」ものとは?
(つづく)