実質賃金4年連続マイナス―アベノミクスって何?

日曜の午後、かみさんとJR国分寺南口の珈琲店「ねじまき雲」(陽)へ。
ちょっと不思議な店で、(陽)と(陰)の二店舗ある。

壁に向かって坐り、ゆっくり回るモビールを眺めながらコーヒーをすすっていると、別世界に引きこまれるようだ。
「バード」というマスミツケンタロウさんの作品。
言われてみれば鳥が飛んでいるような。
http://house-jp.org/about/cat1_index.html
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先週火曜深夜の清原和博容疑者逮捕の速報から報道合戦が続いた。
私は北朝鮮覚醒剤密輸の取材以降、この方面にも多少目配りを続けているので関心があった。覚醒剤を調達した場所を、メディアによっては「北関東」、「群馬、栃木」などと報じているが、私は2年前から、清原選手など野球界の覚醒剤が群馬ルートだと聞いていた。
群馬県覚醒剤に関してユニークな位置を占めている。日本の覚醒剤はいま100%海外から来る。群馬県は海がないにもかかわらず、日本中の主要な暴力団組織が覚醒剤調達のために事務所を置いている。それはなぜか。
今後の報道がそのあたりの背景にまで突っ込んでいくかどうか。

ところで、覚醒剤はもともと日本で開発された。
戦後、「ヒロポン」の名前で薬として薬局で売られていた。夜の仕事をする人や受験生などが、今でいえばカフェイン入り飲料を呑むような感覚で使っていたという。
ネットに、あのサザエさん長谷川町子の漫画で「ヒロポン」というもろの題名の作品があるのを知った。
これ、読んで笑っていいのか・・・迷う。

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アベノミクスは誰の目にも失敗の姿を晒している。
きょうの夕刊に「実質賃金、4年連続マイナス」の見出し。
厚生労働省が8日発表した2015年の毎月勤労統計(速報)によると、物価の伸びを超えて賃金が上がっているかどうかを見る実質賃金指数が前年を0・9%下回り、4年連続でマイナスになった。企業の好業績が賃上げにつながる経済の「好循環」がまだ広がっていない実態が示された。》(朝日新聞)
賃金水準が低いパートが全労働者にしめる割合が30・46%と前年より0・64ポイント高まったことも平均賃金を押しさげたという。
実質賃金は1997年あたりがピークで、その後どんどん下降し、第二次安倍政権になってからだけで5%も下がっている。
安倍政権が、景気は上向いていると繰り返すので、何となくそうなのかなと思っている人もいると思うが、実際には日本はどんどん貧しくなっている。

実際に家庭の支出が下がっている例として、大学生への仕送りがある。
《首都圏を中心として私立大学に2014年度に入学した下宿生の仕送り月額(6月以降の平均)を東京地区私立大学教職員組合連合が発表した。それによると、仕送り額は8万8,500円で14年連続で低下、過去最低の数字となった。もっとも多かった1994年度の12万4,900円から比べると、約3割減となっている。》
(不動産投資ニュースhttps://www.kenbiya.com/news/366/
その一方で、家賃や授業料は上がっている。
《下宿生の保護者の平均年収は903万3000円となっており、下宿生が入学初年度にかかる費用は合計で296万2,326円。年収の33%にも及んで》いるという。
これでは、かなりの高所得者でないと子どもを大学にやれないことになる。格差がますます広がっていく。

アメリカでは、民主党大統領候補に手を挙げたサンダース上院議員が、格差反対を掲げ、若者の強い支持を得て大健闘している。
スペインでは、「ポデモス」という一昨年はじめにできたばかりの新しい政党が若者の獲得に成功、昨年末の総選挙で定数350議席のうち69議席を獲得、第3党に躍り出た。

日本でも救国政権を目指す動きを作らなくては。