シリア内戦の死者23万人に

takase222015-06-22

雨に濡れたアジサイいいですね。
きのうは、ナメクジも見て、絵に描いたような梅雨の風情。
むかしは雨はいやだな、と思っていたが、このごろは天気に選り好みしなくなった。
雨も降らないと困る。雨もいいものだ。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20070829
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きょうは、日韓基本条約調印から50年。
韓国とのさまざまな分野での交流が、以前とは比べられないほどさかんになっているのに(私の娘も、定期的に高いお金を払ってK-POPのコンサートに出かけている)、韓国への嫌悪感がどんどん強まり、最悪になっている。
草の根の交流が国家間の友好をもたらす、という美しい標語は、残念ながら成り立たない。これは過去の戦争をみてもいえることだ。個人での関係と国家間の関係は、違ったレベルと論理の中で動くのだから、当然なのだが。
いま、日韓の懸案は、すべて「慰安婦」問題の扱いにかかっている。
NHKが朴裕河(パクユハ)教授をニュースで登場させていた。彼女の『帝国の慰安婦』という本は実際すばらしい。NHKは、朴教授が、ほとんどの慰安婦が強制的に連れていかれたのではないことや仲介業者が関与していたことなどを明らかにしたが、教授の本は韓国内で激しく攻撃され、発禁処分になったことを紹介していた。
韓国で売国奴と袋叩きにあいながらも、日韓の和解をめざす朴教授は尊敬に値する。『帝国の慰安婦』は、慰安婦問題を論じたものとしては、日韓を通じて、私がもっとも共感をもった本だ。
いずれここで紹介したい。
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テロによる犠牲者が増えているとアメリカが発表した。
こういう発表には注意する必要がある。
《米国務省は19日、2014年のテロ年次報告書を発表した。「イスラム国」(IS)など過激派の台頭で、テロによる死者数は前年と比べ8割増の3万2727人(前年1万8066人)、人質の数は前年比3倍以上の9428人(同3137人)に上った。
 95カ国でテロが起き、死者数はシリア、イラク、ナイジェリア、パキスタンアフガニスタンの計5カ国で全体の78%を占める。
 シリアとイラクで勢力を伸ばすISによるテロでの死者は6286人で前年の1752人を大きく上回った。人質は3158人で前年の114人から30倍近く増えた。報告書はISを含め、内戦中のシリアでテロ組織の戦闘員となった外国人は1万6千人以上とし、過去20年で他地域でも例がない規模だという。》(朝日新聞
 「テロによる死者」には、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃、シリアのアサド政府軍の上空からの樽爆弾投下による無差別テロで殺された犠牲者は含まれているのか。IS(イスラム国)が殺した人数の数倍をアサド政府軍が殺しているはずだ。
また、米軍は無人機を使って、国家主権を無視した攻撃を行っている。先日もアルカイダ系組織の大物をイエメンで殺害したとされるが、こうした戦闘行為で殺された人々は数えられていないだろう。

一方、《在英のシリア人権監視団は9日の声明で、内戦が続くシリアでの死者が23万人を超えたことを明らかにした。2011年3月に大規模な反政府運動が起きて以降、情勢悪化に歯止めがかからない状況だ。
 監視団によれば、8日時点での死者数が23万618人に達した。この中には、アサド政権や過激派組織「イスラム国」に拘束されて行方不明になった人々は含まれておらず、実際の死者数はさらに多いとみられる。》(時事)
殺戮に歯止めがかからない。まだ、どこにも展望が見えない。

シリアで「イスラム国」が勢力を拡大しているというニュースがあったが、先週、戦局を転換になりうる戦闘に決着がついた。
《シリアのクルド人組織「民主統一党」(PYD)の軍事部門「人民防衛隊」(YPG)は15日、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配下に置いていたシリア北部テルアビヤドを「完全制圧した」と発表した。同地域はISが「首都」とするシリア北部ラッカの約80キロ北にあり、トルコ国境に接する物資補給拠点で、ISへの大きな打撃になるとみられる。》(朝日新聞
注目しておこう。
 また、時事ネタで終わってしまった。次回は、砂川裁判に戻らなくては。