福島の食べ物はもう大丈夫

takase222014-11-08

昨日は、会社の税理士と年度末を控えての打ち合わせ。
売り上げ予測は、昨年度比で45%も増えているのに、粗利ががくんと落ちている。複数の大型番組でモロに赤字を出してしまったのが影響した。提示された厳しい数字に、腕組みしてうなってしまった。
このままだとやっていけなくなりますよ、との厳しい指摘も受けるが、彼は、会社が潰れかかった4年前、「顧問料はいらない」とまる1年受け取らなかった、漢気のある人だ。いろんな人に支えられて、私は暮らしているのである。
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きのうの中国漁船の密漁の話だが、韓国ではもっとひどい事態になっている。
先月10日、韓国海洋警察が、韓国の排他的経済水域EEZ)で不法操業中の中国漁船を取締ったさい、漁船員が刃物や瓶を振り回して抵抗したため発砲し、船長が死亡するという事件が起きた。他にも、ここ数年で複数の死傷事件が起きている。
韓国では、中国船団が船と船をつないで取締りに抵抗することがあるという。(写真)
個々の漁船が勝手に来ているのではなく、明らかに大きな集団で組織的に密漁している。デモで、腕を組んだ隊列を作って突き進んでくるようだ。はじめから喧嘩を売るつもりで来ている。これは怖い。
今後、漁船の数もサイズも中国に圧倒されていくだろうが、対策をどうする?
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きょうは、最近読んだ本『知ろうとすること。』新潮文庫)をお薦めしたい。
東大大学院の早野龍五教授と糸井重里の対談だ。
原発事故後の放射線の影響をどうみるか、見解が分かれているが、この本で、ほぼ決着がついたと思う。

結論はこうだ。
早野「いまの時点で明らかなのは、さまざまな調査や測定の結果、起きてしまった事故の規模にたいして、実際に人々がこうむった被ばく量はとても低かった、ということです。とくに、内部被ばく(おもに食べ物や水によって、体内に放射線源を取り込んでしまったことによって起こる被ばく)に関しては、実際に測ってみたら当初想定したよりも、かなり軽いことがわかった。『もう、食べ物については心配しなくていいよ』と言えるレベルです」(P20)

分からないことがたくさんあった事故直後と、データがそろってきて、事実が明らかになった現在は、もう段階が違うという。
糸井「それなのに、今はまだ、ひどいデマがあったり、不安をあおったりする人たちがいますよね。そういうことに対しては、正しいデータを出して行くこと、きちんと対処して撃破する必要もあると思うんです。誠実で、揺るぎない態度で。(略)」
早野「そうですよね。事故の後、これだけの時間が過ぎているわけですから、そういったフェーズに入ってもいい。
 さきほども言いましたように、やっぱり放射線に関しては『量』の問題を踏まえなくてはいけない。放射線は、健康に関して無害なわけではない。ただ、デマとか間違った情報というのは、福島ではありえないような高い線量のケースを引き合いに出していて、それをあたかも福島で起こりうるかのように言っているんです。それは、2011年の早い段階では、仕方がないケースもあったかもしれない。ショッキングな警告としての役目はあったのかもしれない。それは、ぼくは否定しません。
 だけれども、ここまでの時間が過ぎて、これだけのデータが出そろって、線量の低さも非常に明確にわかってきた。この今の段階で、そういう話をするのは、ありえないし、あってはならないと思う」。(p106‐107)

では、福島県の女の子が「私はちゃんと子どもを産めるんですか?」と聞いてきたら、早野氏はどう答えるのか。
(つづく)