総選挙ABEもしたくなり

takase222014-11-13

きょうは、NHK-BS1の「アジアで花咲け!なでしこたち」のナレーション録りがあり、渋谷のスタジオに行った。
ナレーターは小池徹平さん。若い女性には人気で、うちの娘もファンである。
小池さん、事前にナレーション原稿の読みをしっかり練習してきたようで、漢字の読み間違えなどは一箇所もなく、スムーズに作業が進んだ。さわやかなナレーションになっていると思う。

この番組は、アジア各地で活躍する日本人女性を、漫画家(今のシリーズは、ひうらさとる)が訪ねていくというもので、放送の後は、漫画の単行本として出版される。BS1では長寿番組で、第6シリーズになる。今回初めて企画が通って受注した。
弊社が取材したのは、ミャンマーのシャン州で有機農業を指導する柴田京子さん。
こんどの21日放送なので、ぜひご覧ください。
http://www.nhk.or.jp/asia-nadeshiko/h2_part01/index.html
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総選挙ABEもしたくなり
(今朝の朝日川柳より)
一気に選挙が決まって、テレビ局も走り出した。
露骨な大企業優遇と右翼体質丸出しの安倍政権に対してメディアが甘すぎると言う声をよく聞く。TPPはやらないなどという公約をあっさり破っているのに追及されていない。民主党マニフェスト破りと散々非難されたのに、と。たしかに民主党の叩かれ方はひどかった。このメディアの報じ方の違いというのは、検証してみたいテーマだ。
今から考えると、高校授業料の無償化、情報公開、仕分け事業をはじめ民主党政権でけっこういいことをやっていたじゃないかと再評価したくなるのだが・・・
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これまでの続きをちょっと書きたい。

「子どもが産めるか」の問題については、以前、京大の今中哲二助教の、「よくわからないところはあるけれど、たぶん心配にはおよばないよ」という発言を紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20130828
しかし、「わからないところはあるけれど・・・たぶん」という答えは、誠実に聞こえるかもしれないが、悩んでいる本人にとっては、安心して産めないということになってしまう。

早野氏が「産めます」と断言するのは、単に住民を安心させるためのリップサービスなのか。いや、彼がこう断言するのは、データの裏付けがあるからだ。
早野 「ちゃんと産めます、と僕が確信を持って言える要素は何かというと、福島でたくさんの人の被ばく量を測定したデータをずっと見てきて、内部被ばくと外部被ばくを合わせた被ばく量が、十分に低いと確信したからです」。(P101)
事実、事故後に福島県内で生まれた赤ちゃんの先天性異常の発症率が、全国の赤ちゃんと比べてほぼ同じだったというデータが今年夏に発表された。
これは厚生労働省研究班がまとめた報告で、今年7月の日本先天異常学会学術集会で発表された。
《研究班は、日本産婦人科医会が毎年実施している全国調査のデータと、2011年の原発事故以降、福島県内の全分娩施設を対象に実施した調査のデータを比較した。全国調査は1997〜2010年に生まれた赤ちゃんのうち回答のあった約122万人、福島県内は11〜13年の約1万7800人について解析し、1万人あたりの先天異常の発症率を比べた。》(朝日新聞

ところが、福島県で避難区域住民21万人を対象にした「こころの健康度・生活習慣に関する調査」というデータでは、
「現在の放射線被ばくで、次世代以降の人への健康影響がどれくらい起こると思いますか」という問いに、
24.9%もの人が「可能性は非常に高い」と答えている。
「やや高い」を加えると、48.1%。
早野 「つまり、福島県の避難区域に住む半数近くの方々が被ばくの影響が遺伝するんじゃないかと考えている。2013年の実施ですよ。これ、ぼくは非常に重大な問題だと思っています。」(P104)
(つづく)
毎日メディアカフェで、「知ろうとすること。」在家のすすめ−糸井・早野対談が見られるので、関心のある方はどうぞ。
http://mainichi.jp/feature/news/20141106mog00m040013000c.html