国盗る者が返還するや

takase222014-03-04

親しくしている近所の農園のおじさんから先週、ウドを大量にいただいた。
ウドは私の住む東京の多摩地区が産地として有名で、無料販売所などでもよく見る。私の好物で、夜これをツマミに一杯やるのが楽しみだ。
ウドは生で、味噌とマヨネースで食べる。外国人にも、和風セロリといった感じで好まれるのではないか。
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「半島情勢が緊迫」とくれば、これまでは朝鮮半島だったが、ウクライナクリミア半島で戦争になる可能性が出ている。
こないだまで日本では、プーチンは話がわかるから、安倍さんがサシで話せば北方四島も返ってくるかも、といった論調まであったものだが。
今朝の「朝日川柳」にこんなのがあった。
国盗(と)る者が返還するや  (千葉県 鈴木貞次)

情勢の急転に、私の親しい複数のフリーランスのジャーナリストがクリミア半島に向かうと知らせてきた。何とか仕事の口を探してあげたいと、さっそくテレビ局に「セールス」。現地リポートはどうか、あるいは一日いくらの日銭での契約でも、ともちかけるが、ノリが悪い。
まず、APロイターなどの外国通信社からどんどん映像が入ってきて、ニュース対応にはとりあえず対応できるという。
今夜の報道ステーションでは、丸腰のウクライナ兵士たちが国家を歌いながら、武装したロシア兵に近づいていき、トラブルになる映像を流していたが、これはデモ参加者自らが携帯か何かで撮影したものだった。当事者の撮影までが簡単に世界中に流れる時代である。
日本人のフリージャーナリストが現場に突っ込んでも、経費を回収できずに赤字になる。彼らにとっては、ますます厳しい環境になっている。
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さて、3.11からまる3年がたとうとしている。
きょうの朝日新聞夕刊に山内明美さんの寄稿「ほんとうの復興とは」が載っていた。
山内さんについては、かつてこの日記で「ラディカル(根底的)な問題提起をしている」と書いた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20120705
きょうの論考も問題点を厳しくついているので、紹介したい。
《(略)
被災地は4年目に突入する。けれども、以前として15万人に及ぶ原発避難者の先行きは目処がたっていないし、コントロールできない汚染除去作業は、ダダ漏れの様相を呈している。復興住宅の完成は宮城、岩手県全体で2%程度とも報じられた。
1995年の阪神・淡路大震災では、復興ストレスは2〜3年目にピークに達すると言われていたが、この2月だけでも、わたしは南三陸仮設住宅で、ふたりの自殺者の話を聞いた。いずれも30〜40代の働き盛りの男性だった。あの巨大な津波から生還したというのに、心身の疲れと、先行き不透明な将来への悲観がまさったのだろうか。》
(つづく)