世襲制を国是にした北朝鮮

takase222013-08-13

ここ2週間ほど、どたばたと編集作業に追われていた番組がようやく今夜、テレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け」で放送される。
タイトルは「常識を覆す・・ニッポンのシニア」
《現在の60代〜70代のシニア層は、かつての高齢者のイメージを覆す、若くて元気な人たちが多い。シニアが絶大な信頼を寄せるある旅行会社の北極圏ツアーに同行、平均年齢70歳!が冒険を楽しむ姿を紹介する。また、この夏、会津若松で開かれた、シニアの素人モデルによる「巣鴨コレクション」、通称「ガモコレ」を取材。従来の「おじいさん、おばあさん」のイメージを覆す今どきのシニアの姿とそのニーズをつかもうと動きだした人々を追った。》
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
きのうは日本の最高気温が高知県で塗り替えられたというが、まさに文字通りの猛暑が続く。今夜の番組は、涼しげな映像が満載で、一時の涼を楽しんでもらいたい。
この取材についての話はいずれ・・
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夏になると原爆、終戦と、歴史を振り返る記念日がやってくるが、北朝鮮による拉致も夏に多かった。
きのう、8月12日は、1978年に、新潟県佐渡島曽我ひとみさんとお母さんが、鹿児島県の吹上浜で市川修一さんと増元るみ子さんが拉致された日だ。
特定失踪者問題調査会の荒木代表のブログで思い出した。http://www.chosa-kai.jp/130812.html
二件は別々の工作基地に所属するグループが行ったと推測できる。曽我さんを運んだ工作船日本海側の清津(チョンジン)から、市川さんたちは黄海側の南浦(ナンポ)か海州(ヘジュ)から出たはずだ。
それにしても、同じ日に4人を拉致し、その三日後には富山県高岡市の拉致未遂事件(海岸でカップルが数人の男に袋詰めにされたが運よく逃げ出したケース)も起きている。拉致作戦の頻度、密度にあらためてぞっとさせられる。
帰国した拉致被害者蓮池薫さんは、「実行工作員は数日前から旅館に宿泊して海辺で対象を物色していた」と言っているという。
https://twitter.com/aritayoshifu/status/363836050738655232
多くの人員が関わり、時間をかけて準備したうえで拉致は行われた。やりたい放題だったわけである。
韓国紙『朝鮮日報』によれば、北朝鮮では、指導者世襲制を国是にしたという。
北朝鮮今年6月、内部の最高統治規範とされる「党の唯一思想体系確立の10大原則」を39年ぶりに改定したという。金日成主席は1974年、息子の金正日氏を後継者に内定した直後、この10大原則を作った。その後北朝鮮は、憲法労働党規約よりも10大原則の方を大事にしてきた。北朝鮮が39年ぶりに10大原則を改定した理由は、金正日総書記の三男、金正恩朝鮮労働党第1書記が受け継いだ三代世襲を強固にするためだ。
 北朝鮮は今回、10大原則の第10条第2項に「わが党と革命の命脈を白頭の血統で永遠に受け継ぎ(中略)その純潔性を徹底して固守しなければならない」と記した。白頭の血統とは、金氏王朝を神聖視する表現だ。続けて北朝鮮は「錦繍山太陽宮殿(金日成主席・金正日総書記の遺体が保管されている場所)を聖地と定め、決死保衛」(第2条)、「白頭山の偉人たちの肖像画銅像・映像などは丁重にまつり、徹底して保衛」(第3条)などと新たに定めた。その一方、74年版の10大原則に含まれていた「共産主義の偉業の完成」という表現は削除した。北朝鮮は自ら、共産主義国ではなく金氏一家の封建王朝だと表明したわけだ。》http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/13/2013081301334.html

金正恩に代替わりしたが、改革開放のかけらも見られない。
拉致被害者を全員取り戻し、拉致事件を繰り返させないためには、北朝鮮の今の体制を変えるしかないことがますます明らかになってきた。