「高い水準の核実験」をめざす北朝鮮

また、トラブルも出てきて、ちょっとせわしい日々になってきた。
「朝日歌壇」で気分転換。
今週は、松田姉妹はそろって入選。しかも、妹のわこさんは2首も選ばれた。
指先がとても器用なじいちゃんとパパと妹三代のへび
                 松田梨子

私も巳年で年男です。たぶん、「じいちゃん」と「パパ」の間の巳年でしょう。
おはようと言って窓辺へ連れて行くママは優しいシクラメンにも
                 松田わこ

体操服も十七日間冬休みたたんでそっと寝かせてあげた
                 松田わこ

わこさんの感性が、とても素直でやさしいので、気持ちよく歌の世界に入って行ける。
学芸会の歌が二つ選ばれていた。
学芸会ぼくは脇役だけれどもぼくの母さんぼくを見ている   
                (東京都)小林龍太

学芸会に端役などなし父母(ちちはは)のビデオは君を君だけを追う
                (東大和市)杜野 泉

ほほえましいと思って「評」を読んだら、この二人は、同じ小学校の生徒と担任だという。楽しい学校生活を送ってほしい。
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先日、戦場ジャーナリストと呼ばれる人たちと夕食を食べた。
遅ればせながらの新年会で、アフガンで拉致された常岡浩介、去年シリア取材をした安田純平、桜木武史の三人が集まった。
桜木君は、インド、パキスタンにはさまれたカシミールを取材して戦闘に巻き込まれて負傷した。それに懲りずに、バイトでお金をためて去年シリアに突っ込んでいった。危ないのが好きなんだなあ。
「今年も紛争地に行くぞ!」と三人とも元気いっぱいだった。
いま日本で「需要」があるのはアルジェリア、マリあたりだろうが、あの武装集団はやめておいた方がよさそうだ。どういう団体なのか、正体が分からない。今回の事件もよく背景を理解できない。もっとアフリカを知らないといけないな。
三人が話しているのを聞いていて感心するのは、持っていくべき撮影機材や国境を超える方法、交通手段の調達方法など、いわば企業秘密とも言うべき情報を惜しげもなくアドバイスしあっていることだ。
一歩間違ったら命にかかわるから、お互い助け合っていこうぜというのか、こせこせした狭い競争意識から解放されているのが、見ていて気持ちよい。
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北朝鮮が、ミサイル発射を非難する国連安保理決議に対抗する声明を連続して出している。
「米国との敵対関係が新たな局面に入った」のだそうだ。
《国防委声明は昨年12月に事実上の長距離弾道ミサイルを発射して以来、初めて「核実験」の実施に直接言及。「われわれが継続して発射する衛星や長距離ロケットも、高い水準の核実験も米国を狙うことになる」と訴え、これまで「平和的な宇宙利用」を名目に進めてきたロケット技術の軍事利用を明言した。》
いままで平和的な「ロケット」と言っていたのが、実は「米国を狙う」ためのものだった。つまり、核弾頭を運搬する「ミサイル」だったと自分で明言している。北朝鮮は、また核実験をやるだろう。これまでの二回はきちんと爆発していなかったが、こうやってテストを繰り返していくと、前回のミサイルのように成功するかもしれない。
テレビを観ると、これでもまだ、「北朝鮮アメリカと話し合いをしたいから核実験をするのだ」などという不思議な解説がまかり通っている。これまで「対話」のために核兵器を開発したなどという国があったのか、頭を冷やして考えたらいい。
要するに、解説者は、北朝鮮は危なくないんですよとアピールしているわけだ。「危ない」というと、日本やアメリカの対北朝鮮戦略を刺激するから、という「配慮」からなのか?
黄海道(ファンへド)で大量の餓死者を出しながら、国家の貴重な資源を核・ミサイル分野につぎ込み、着々と本気で開発を進めている。これが現実なのに・・・。