北朝鮮が5回目の核実験

 おととい、8日から節季は白露(はくろ)。
 昼と夜の温度差が大きくなると朝夕に露が降りるようになり、昔の人はこれを白露と呼んだそうだ。
 8日から初候の草露白(くさのつゆ、しろし)。12日からは次候、鶺鴒鳴(せきれい、なく)。17日からが末候、玄鳥去(つばめ、さる)。実りの季節のはじまりでもある。
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 タマスダレが咲いていた。

 この白い花は涼しさのイメージだ。猛暑のときは咲かないでいて、ちょっと気温が下がった時に一斉に花開く。季節の移り変わりをちきんと生きているのだな。
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 先日、「東京都写真美術館」でやっている世界報道写真展に行ってきた。http://www.asahi.com/event/wpph/
 「1年を通じて世界45カ国約100会場(2015年実績)で開かれ、総計350万人が会場に足を運ぶ世界最大規模の写真展」とされるが会場はがらがら。とてもみごとな展示なのに、もったいない。

 大賞を受賞したシリア難民の男性と子どもの写真は、カメラマンのウォーレン・リチャードソン氏(オーストラリア)が、警備隊に見つからないようにフラッシュを使用せず、月明かりの下で撮影。国境の有刺鉄線付きのフェンスが出来上がる前の緊迫した様子を伝えている。
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 北朝鮮が5回目の核実験をやったようだ。
 爆発規模は過去最大で推定10〜12キロトンだという。広島原爆が15キロトン、長崎が22キロトンとされるから、これが核弾頭とすれば、十分すぎる威力の立派な核兵器だ。
 北朝鮮は声明で「戦略弾道ロケット(ミサイル)に装着できるように標準化、規格化された核弾頭の構造と動作特性、性能と威力を最終的に検討、確認した」と断言し、「小型化、軽量化、多種化されたより打撃力の高い各種核弾頭を必要なだけ生産できるようになった」と強調した。
これは、ミサイルに搭載する核弾頭の開発に成功し、しかも量産体制に入っているという意味だ。これが事実かは不明だが、このところのミサイル実験での長足の進歩もあり、日本を射程に入れたノドンに核弾頭を載せる段階に来たと想定したほうがよいのではないか。
 ここにいたって、さすがにメデイアでも、「この時期に核実験した思惑はなんでしょう」という解説は陰をひそめ、北朝鮮が実用的な核兵器を持とうと、開発に邁進していると伝えている。
 国際社会が手をこまねいているあいだに、北朝鮮はミサイル性能を格段に向上させた。5日には前兆をとらえられない移動式発射台からノドンと見られるミサイル3発を連射、1000?飛ばして同じ地点に着水させた。このレベルですでに、日本が迎撃するのは困難だ。ムスダンは失敗を重ねていたが今年6月、6回目で成功。さらに潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)まで成功させている。これで、米本土を狙う長距離弾道ミサイルテポドン2」改良型(射程1万キロ以上)、グアム米軍基地に届く中距離弾道ミサイル「ムスダン」(最大射程約4000キロ)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)という核兵器シリーズを実戦配備する現実性がでてきた。
 90年代なら、やりようによっては、相当のアメを提示して核開発をやめさせるか、遅らせるかできたかもしれないが、ここにいたっては、もうできまい。もし、北朝鮮が、核開発をストップするという譲歩に出てくるとすれば、それは、すでに実戦配備してしまったあとだろう。
北朝鮮の体制の変化は、ハードランディングしかありえず、国際社会は、それをどれだけ犠牲の少ないものにできるかを考えるしかない。
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 東京都の小池百合子知事は8日、朝鮮学校の実態について都がまとめた調査報告書をホームページ(HP)に再掲載するよう指示していたことを明らかにした。
 《報告書は都が2013年に作成。都内の朝鮮学校について「在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)と密接な関係にあり、教育内容や学校運営で強い影響を受ける状況にある」などと指摘している。都はHPに報告書を掲載していたが、アクセス数の減少などを受け今年2月に削除。小池氏の指示を受け今月2日に再掲載した。》(時事)
 当然の措置である。HPに再掲載された調査報告はhttp://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/shigaku/sonota/files/0000000845/02honbun.pdf
 朝鮮学校朝鮮総連と一体であるのは明白だ。朝鮮学校の扱いは、北朝鮮がミサイルを発射しようが、核実験をしようが関係ない。金正恩個人崇拝を強い、北朝鮮体制を賛美させる学校に公的な支援を行うことはできないし、子どもへの虐待であるという見地からは現状を変えるよう強く指導すべきだ。