金でつられて再稼動

takase222012-05-09

通勤途中、久しぶりに公園を通ったら花ショウブが咲いていた。
前日の雨で、ちょっとしおれていたが、沼の周りにいろんな花が咲いてにぎやかだ。
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きょう、検察官役の指定弁護士が控訴して、小沢裁判がまだ続くことになった。
テレビニュースでは、野党がそろって小沢氏と民主党は「説明責任を果たせ」と声を上げていた。
こんなことより、原発利権についてこそ説明責任を果たせと言いたい。
去年11月のニュースから。
《電力会社などの労組連合体「全国電力関連産業労働組合総連合」(電力総連)や東京電力労組の政治団体が昨年、寄付やパーティー券購入などの形で、民主党国会議員や同党系地方議員に少なくとも1億2000万円を献金していたことが30日、総務省などが公開した政治資金収支報告書で分かった。》
労組からは民主党に、そして経営者からは自民党に金が流れる。
 原発を持つ全国の電力会社9社の役員(OB含む)315人が、自民党政治資金団体に約2400万円を寄付していたことも判明。東電福島第1原発事故を受け、原発と政治の在り方が問題となっているが、電力会社労使が一体となって政界に影響力を強めていた構図が浮き彫りになった。》(時事通信

 14日、枝野幸男経産相大飯原発3、4号機再稼動をめぐって福井県知事に会い、こう言った。
「これまで基幹電源として電力供給を担ってきた原発を、今後も引き続き重要な電源として活用することが必要だ」。
脱原発依存」を目指すと言ったはずでは・・。あまりの変化に驚いた。
経団連米倉弘昌会長)は去年11月の「第二次提言」で、原子力は「これまでベース電源として基幹的な役割を担ってきた。政府は、原子力が今後とも一定の役割を果たせるよう。国民の信頼回復に全力を尽くさなければならない」と主張していた。枝野大臣の発言は、まるでこのリピートだ。
民主党のエネルギーPT(プロジェクトチーム、座長・大畠章宏経産相)の小委員会は、原発を再稼動させるべきだとの報告を今月3日に取りまとめたが、それまで11回の会合を開いた。うち3回が電気事業連合会、2回が電力総連、その他、経団連経済同友会日本商工会議所などの団体からの意見聴取で、どちらを向いているかは明らかだ。
政府も野党も、電力業界と財界からのお金でコントロールされていることが大問題なのだ。小沢一郎の「政治と金」に注意を向けさせるのは目くらましにすぎない。