サポーターになってうまいワカメを食べよう

takase222012-02-24

きょうは宣伝、というかお勧め。
震災への支援は、一回やって終わりではなくて、持続的にやって忘れないのがよいと以前書いた。
私が、少額でも定期的に募金を続けているのは、WFF(ウーマンズ・フォーラム魚)という女性だけの小さい団体だ。ここは津波でやられた東北の漁村に地道な支援を続けている。この団体の縁で、数年前、女川のサンマをいただいて感動したのだった。
スタッフも活動内容も以前から個人的によく知っているので、信頼して募金できる。
WFFの活動はユニークだ。
身の回りの実践を重視する団体は、一般に「政治は関係ありません」となりがちだし、逆に、主張のある組織は、口は達者だが、地道なことをやりたがらない傾向があるが、ここはどっちも精力的にやる。
東北の漁村から「浜のかあさん」たちを東京の小学校に呼んできて、魚離れの進む子どもたちと魚をさばけない若いお母さんたちに、うまい魚の食べ方を実演するかと思うと、IWC(国際捕鯨委員会)の会場にまで出かけていって、反捕鯨グループと渡り合う。
2008年には、チリで開催されたIWC(国際捕鯨委員会)で、世界のNGOから捕鯨反対派と賛成派各3団体づつスピーチをするという珍しいイベントがあったが、日本からは反対派のグリーンピースジャパン、そして賛成派はWFFが出て、ともに日本語で堂々とスピーチをして話題を呼んだ。
WFFの白石ユリ子代表が書いた『クジラから世界が見える』という良い絵本があるが、2011年度から小学5年生の国語の教科書に掲載されたという。
魚を獲らない、魚を食べない国になっていくのにストップをかけ、地についた魚文化を育てようという、「山椒は小粒でも」を地で行く、小さいが志の高いNGOだ。
ぜひ、ホームページをのぞいて下さい。
http://www.wff.gr.jp/
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次も漁村支援の話。
先日、旧知の環境ジャーナリスト、佐藤由美さんにわかめを大量にいただいた。
早採りわかめというものだそうで、津波でやられた大船渡で採れたばかりだという。「熱湯で湯がいて、さしみで食べるといい」とのことで、言われたとおりに熱湯をかけると、さーっと鮮やかな緑に変わった。ポン酢を少したらして食べてみると、軟らかくてぷりぷりして実にうまい!
あまりにうまいので、メインディッシュにした。
佐藤由美さんが何かくれるときには下心がある。「わかめサポーター」になれというのだ。田んぼのオーナー制みたいにお金を払い込むと、収穫物がもらえるというものらしい。
制度を知ると、なるほどと思う。サポーターからのお金が先に入ると、それを元手にして設備を修理し、養殖をはじめられるのだ。こころよくOKした。
以下は1月27日の報道用資料。
《漁業復興支援の「わかめサポーター」を募集します
大船渡市末崎町 北浜わかめ組合 虹の会
 岩手県大船渡市末崎町の「北浜わかめ組合」(組合長 細川周一・組合員17人)は、東日本大震災で流失した生産設備を再建するため、「わかめサポーター」の募集を開始します。
 東日本大震災は、大船渡湾の湾口防波堤を破壊し、細浦漁港を地盤沈下させ、養殖施設や漁船、漁港に立ち並んでいた作業小屋も、わかめを湯通し塩蔵する加工施設を流失させました。震災前に22人いた組合員は17人に減少してしまいましたが、残った組合員は力を合わせて瓦礫を撤去することから再起を図り始めました。
 そして、昨夏には津波を生き延びたわかめのめかぶから種を採取し、生産の再開にこぎつけました。これまで末崎わかめを応援してくれた方々の生産再開を待ち望む声を励みに、末崎わかめを出荷する日を夢みながら、ふたたび海で働ける喜びをかみしめています。
 しかし、生産施設のほぼすべてを失ったため、その再建には長い時間と多額の費用が必要です。私たちはこれ以上の組合員の減少を防ぎ、若い人たちが震災後にもわかめ養殖に希望を抱けるよう、できるだけ早く生産施設の再建を図る方法を検討してきました。そして、わかめの代金を先に振り込んでいただき、震災後に初めて収穫し、塩蔵したわかめをお届けする「わかめサポーター」を募集することにしました。
 ご支援くださる方に1口1万円の「復興支援金」をお振り込みいただけば、5月ごろに2キロ(200g入り10袋)のわかめをお送りし、5,000円は湯通し塩蔵するためのボイル釜や塩からめ機など湯通し塩蔵加工施設一式の再建に使わせていただく予定です。
 目標とする申し込み件数は、3,600口です。来年の収穫時期までに6施設を再建するには1,800万円の資金が必要であることから算出しました。お寄せいただく復興支援金の使途は、ホームページなどでご報告させていただきます。》
送金先 岩手銀行
【支店】大船渡支店
【店番】034
【預金種目】普通預金
【口座番号】2055196
【名義】北浜わかめ虹の会 代表 細川周一
    キタハマワカメニジノカイ ダイヒョウ ホソカワシュウイチ

現金書留による送金
〒022-0001 岩手県大船渡市末崎町上山176‐8
北浜わかめ組合 虹の会 代表 細川周一
電話:0192-29-3207
携帯電話:090-1063-4810

お振込の前に申込用紙にご記入のうえ、ファックスでお送りいただきます。
お申し込みくださった方には、北浜わかめ組合 虹の会の会員証をお送りし、5月ごろに2㎏(200g入り10袋)のわかめをお送りします。

北浜わかめ組合 組合長・北浜わかめ組合虹の会 代表 細川周一
電話・FAX 0192−29−3207  携帯 090−1063―4810
http://www.niji-wakame.com/
syuichi-hosokawa@jade.plala.or.jp,

写真は虹の会の面々。
漁業に元気を取り戻すことが、東北被災地復興のカギです。
みなさん、ぜひご支援を。感動的にうまいわかめが2キロも食べられますよ。