拉致報道15年―拉致と人権6

takase222012-02-23

ツイッターの他にフェースブックもやっている。
「やっている」というより、どんなものなのか試しに入ってみた。どちらも、どう使っていいかわからず、番組の放送案内を載せるくらいでもてあましている。ところが、きのう朝から「お誕生日おめでとう」などというメッセージがフェースブックにいくつも入ってきた。
2012年2月22日と、2が5つも入っていて良い年になりますよ、などと励ましの言葉も。フェースブックってこういうふうに使われているのかと勉強になる。ツイッターが匿名の世界ならフェースブックは原則実名で出身校や誕生日も載せているから、こういうパーソナルなコンタクトができるのだ。
そういえば誕生日だったな。かみさんがpatagoniaのリュックサックをプレゼントしてくれた。運動不足だから、毎朝一駅向こうまで歩くようにしようかな。
きょうは、調べもので、夢の島にある「第五福竜丸展示館」に行ってきた。
1954年3月1日、ビキニ環礁でのアメリカ水爆実験で被災したマグロ漁船「第五福竜丸」の船体を保存し、資料を展示してある。
乗組員は帰港してすぐに入院治療となり、半年後に無線長の久保山愛吉さんが亡くなっている。写真は、死を悲しんで泣く母親と妻、そして3人の小さな娘たち。
これが大きな衝撃となって、原水爆禁止をめざす運動が広がり、3000万もの署名が集まった。当時の日本の人口が8000万人だから、確実に戦後最大の国民運動だったといえる。
展示を見ていると、知らないことが山ほどあり、メモしながら館内を回った。あと1週間ほどであの日から58年目だ。これを機に、もっと勉強しよう。
・ ・・・・・
で、つづき。
北朝鮮が引き起こすさまざまな問題(これを「北朝鮮問題」と呼んでおく)は、国内で人権、民主主義がまったくないことから発生してくると述べた。
国民は、工作機関が外国人を拉致していることも、偽ドルを作るために高品質インクを輸入していることも、原爆開発にどれほどの外貨が使われているかも、一切知られされていない。
世界の民主主義度数(Democracy Index2010)では北朝鮮は圧倒的最下位(167位)。「選挙手続きと多元主義」と「市民の自由」の項目では10点満点で「0」点!
国民を人間扱いしていないのある。その延長に、ほしいと思う人材をまるで道具のように調達する拉致もある。
北朝鮮の人々が、自由にものが言え、許可なく移動でき、選挙で政府を組織することができ、飢えないだけの生活ができるようになれば、「北朝鮮問題」は解決するのである。
拉致被害者奪還をめざす願いと運動は、狭い国益にもとづくものではなく、北朝鮮の人々の幸福をも視野に入れた人権運動であるべきだと思う。
(つづく)