拉致報道15年―拉致と人権5

takase222012-02-20

きょうは、ある番組のプロデューサーにあいさつしにNHKへ。
代々木公園の冬枯れの木が美しい。
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月曜は、朝日新聞は歌壇欄からみる。
きょうは姉妹とも選に入っていた。
二人とも雪を詠んでいる。富山は豪雪なのだろう。
大雪の朝軍手はめ走ってく一年六組除雪当番                     (富山市)松田梨子
梨子ちゃんは中学1年。毎朝除雪作業を生徒が当番でやっているのか。
この雪を降らせる雲が弾いているトルコ行進曲が聞こえる              (富山市)松田わこ
トルコ行進曲って、タンタタタンタン、タンタタタンタンというリズムのやつだっけ?日本の雷さまも太鼓持っているが、雨や雪は打楽器が降らせるものなんだな。
あっ、失礼!姉妹にばかり気を取られていたら、お母さんも入選している。
今日はもう車の発掘あきらめてリュックで雪のスーパーへ行く           (富山市)松田由起子
梨子、わこという下の名前で探していくから、これまでも、お母さんの歌は見逃していたと思う。
朝日歌壇で佳作に選ばれるのは簡単ではない。そこに母娘3人そろい踏み。すごいな。
朝食を食べながら歌壇を見ていたら、じーんとする歌が・・
どれだけの覚悟で言ったことなのか君は知らない「好きにしなさい」 (横須賀市 今村こず枝)
こんなことを言われたこともあったなあ。でも、自分が言う立場にならないと親の気持ちが分からない。親のこころ子知らず。
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さて、続き。
北朝鮮で、大量の餓死者が出る非常事態なのに、核・ミサイル開発に莫大なお金が投入されるのはなぜでしょう?
まず、普通の国なら、餓死者が出るずっと前に、食糧が入手できないと、マスコミが騒ぐはずである。
しかし、北朝鮮にジャーナリズムはない。記者はそれを見たとしても書けない。
北朝鮮グッズ収集で知られる、山梨学院大学宮塚利雄先生は北朝鮮のラジオを持っている。それにはつまみが一つしかない。ひねってスイッチを入れ、あとは音量を調節するだけ。一局しか聞けないように固定されているから、周波数のチューナーは要らないのだ。
また、普通の国なら、「ミサイルなんかに金を使わずに、メシを食わせろ」と住民が騒ぎ、投票行動で議員らが何らかの行動に出るはずだが、北朝鮮には言論の自由も、結社の自由も選挙の自由も全くない。
つまり、人権がないことが、飢餓と核開発を共存させるのだ。
以前、このブログで、アマルティア・セン氏の「人間の安全保障」という考え方を紹介したとき、彼の以下の指摘を引用した。
「民主主義と人間の安全保障のあいだには根本的な結びつきが存在します。政府が必ず人々のニーズに応えて、また苦境にある人々を支援できるように、民主主義の手段的な役割―選挙、多党政治、報道の自由など―は、きわめて実際的な重要性を持ちます。」
そして北朝鮮については;
「定期的に選挙が行われ、批判をはっきり表明できる野党が存在し、大規模な検閲なしに政府の政策の妥当性を問いただすことができる報道の自由がある民主主義の独立国家においては、大飢饉が本格化するようなことは一度もありませんでした。現時点において、深刻な飢饉が発生している北朝鮮スーダンは、まさに権威主義体制の典型のような国々です。」http://d.hatena.ne.jp/takase22/20101209
核・ミサイル開発、飢餓、他国の紙幣の偽造、覚醒剤の密輸、武器の密輸、脱北者という難民の発生、韓国への軍事挑発、対韓国革命工作、日本人を含む外国人の拉致・・・長いリストの「北朝鮮問題」を生み出すもとは、人権の剥奪なのである。
(つづく)