テポドン桜

takase222009-04-04

損保会社に勤める友人から、ロケットが落ちて損害が出たときはどうなるのかという問い合わせがたくさん来ているとの知らせ。その会社では、人工衛星なら補償、ミサイルなら武力行使として補償なしと答えているという。
また、別の友人からは、「J−WAVEを聞いていたのだけど、(パーソナリティーの意志に反して)リスナーの半数以上がもっと自衛隊の装備を固めよ、米国の世話になっている状況から脱せよ、という主張でした。」とのメール。
メディアはこのところ、テポドン2で盛り上がっているが、ちょっと騒ぎすぎだ。麻生政権のかっこうの人気浮揚策にも使われているが、むしろメディアの方が行き過ぎている。テレビリポーターが秋田県の漁師にマイクを突きつける。「おっかねえ、北朝鮮に怒りを感じます」。これ以外に答えようがないだろう。
PAC3のトレーラーが各地に異動して行く様子をテレビが繰り返し報じる。いつの間に日本にこんな迎撃態勢を備えたのかと国民に認識させる効果はあったかもしれないが、この手の報道は、不安をいたずらに煽る結果になるのではないか。
テポドン2はそもそも日本向けではないし、今回、日本に落ちてくる可能性は極めて低い。実は、この騒動に隠れて、もっと大事な問題があるのだが・・。
政府が隠そうとするときにはメディアは騒ぎ、政府が騒ぐときにはメディアは冷静に、というのが原則だと思う。
東京はちょっと薄曇りだが晴れ。ムスダン里も天気予報では晴れそうで発射の可能性大だ。
人工衛星発射予告の11時が近づき、いつ何時知らせが入るか分らないのでオフィスにつめることにする。
昼食のパンを買いに六本木アークヒルズ(以前テレ朝が入っていた)に行くと途中の歩道橋に人だかりがある。
スペイン大使館につながる坂(スペイン坂)の桜が満開だ。ちょうど11時。これを「テポドン桜」と勝手に名づける。
これから、明日の緊急特集のための仕上げに入る。いま11時半。はじめてライブ風に書いたブログである