大好きな文旦にお別れ

takase222008-03-10

写真は文旦とタンカン。大小の取り合わせが面白いので写真に撮ってみた。数年前、高知に行ったときに初めて食べ、あまりのうまさに感動して毎年取り寄せている。そろそろ文旦(ぶんたん)の季節も終わりである
歳をとってくると、あと何回桜を見られるだろうなどと考えるようになる。文旦はあと何回食べられるだろうか。
文旦っていったい何かとネットで調べた。
《原生地は東南アジア・中国南部・台湾などであり、日本には江戸時代初期に渡来した。
ブンタンの名前については、清国広東省の通商船船長「謝文旦」(しゃぶんたん、潮州語 ジアブンタン)の名前から取ったといわれる。船が遭難して薩摩で助けられた礼として、朱欒(しゅらん)と白欒(はくらん)という珍しい柑橘類をくれたのを植えて育て、広まったといわれる。第二次世界大戦前にはジャボンと呼ばれるのが一般的であり、これはジアブンタン(謝文旦)の略と考えられるが、ジャボンから転じたザボンの名前については、ポルトガル語のzamboa(元の意味は「サイダー」)から転じたという説もある。
ブンタンは自然交雑により色々な品種を生み出しており、グレープフルーツ・ナツミカン・ハッサクなどはブンタンの血を引いている。ブンタンそのものも品種が多く、西日本(特に高知・熊本・鹿児島)では色々なブンタンが栽培されている》
ザボンと同じもので、グレープフルーツは文旦から出た品種だったのか。タイで大好きだった巨大なミカンに「ソム・オー」がある。あれも味は似ていたなと思って調べると、あるサイトで、
ソムオーと同じ種類のザボンは、日本では晩白柚(ばんぺいゆ)といって、熊本県八代市の特産品》という説明をしていた。ソムオー晩白柚で、文旦と同じ仲間だという。
では、写真で並べた小さなタンカンとは何か。
《タンカン(短桶、桶柑、学名:Citrus tankan Hayata)は、ミカン科の常緑樹。ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種のタンゴール (tangor) の一種とされる。
中国の広東省が原産地で、奄美大島を始めとする南西諸島へ1896年(明治39年)頃に台湾から移植された。1929年(昭和9年)頃に本格的な栽培が始まった。タンカンには「短桶」(タンカン)の字があてられており、中国で行商人の持ち歩いた桶がこの由来とされる。また「桶柑」とも表記される。現在の主な産地は沖縄県と鹿児島県屋久島、そして奄美大島である》
学名のHayataとは何だろう?早田という人が関わっているのだろうか。
私たちが口に入れる食べ物一つひとつに、歴史があるものだなあ。
こういう「物語」を知ったうえで食べると、より味わいが深くなるような気がする。