ほんとに撤退しようとした東電

takase222011-09-06

菅直人前首相のインタビューが複数の新聞に載っていた。
《菅前首相は、事故四日後の三月十五日に東電本店に乗り込んだ理由を「午前三時ごろ、海江田万里経済産業相(当時)から『東電が第一原発から撤退の意向を示している』と言われた」ためと明言。「(第一と第二で)十基の原発と十一個の核燃料プールを放置したら、何時間か何十時間の間に原子炉とプールの水は空になり、どんどんメルトダウン炉心溶融)する」との危機感から、本店に政府と東電の対策統合本部を設けたと述べた。
 その上で「撤退したら今ごろ、東京に人っ子一人いなくなっていたかもしれない。まさに日本が国家として成り立つかどうかの瀬戸際だった。(旧ソ連チェルノブイリ事故の何倍、何十倍の放射性物質が出ていたかもしれない」と説明。こうした体験から「日本の技術なら大丈夫」との考えを改め、原発に依存しない社会を目指そうと思ったという》(東京)
事故真っ最中の3月15日に、福島第一原発から、東電が撤退しようとしたということは、これまでも報じられてはいたが、前首相があらためて証言した。ぞっとする。
朝日新聞の一問一答;
―3月15日に東電が福島第一原発から撤退するという話があったのは本当ですか。
「経産大臣から午前3時ごろ、東電から撤退したいという話があった。撤退したら、どうなるのか。放置すれば全部がメルトダウンし、チェルノブイリどころではなくなる。私の頭に『撤退』という文字はなかった。命がけでどうやって抑えこめるかどうかだった」(略)
「避難範囲が100、200、300キロと拡大した場合、関東全部が入ってしまう。そうなると3千万人が避難することになり、日本という国が成り立たなくなる」
撤退したら、1〜4号機ばかりか5、6号機までメルトダウンし、水蒸気爆発、水素爆発などが連続して起きてチェルノブイリを超える事態になっただろう。
まさに国家存亡の瀬戸際だったわけだ。
東電が撤退しようとした事実は、後々まで覚えておこう。
こんな亡国企業に、原発という危ないものをまかせておくわけにはいかない。

菅直人前首相のインタビューが複数の新聞に載っていた。
《菅前首相は、事故四日後の三月十五日に東電本店に乗り込んだ理由を「午前三時ごろ、海江田万里経済産業相(当時)から『東電が第一原発から撤退の意向を示している』と言われた」ためと明言。「(第一と第二で)十基の原発と十一個の核燃料プールを放置したら、何時間か何十時間の間に原子炉とプールの水は空になり、どんどんメルトダウン炉心溶融)する」との危機感から、本店に政府と東電の対策統合本部を設けたと述べた。
 その上で「撤退したら今ごろ、東京に人っ子一人いなくなっていたかもしれない。まさに日本が国家として成り立つかどうかの瀬戸際だった。(旧ソ連チェルノブイリ事故の何倍、何十倍の放射性物質が出ていたかもしれない」と説明。こうした体験から「日本の技術なら大丈夫」との考えを改め、原発に依存しない社会を目指そうと思ったという》(東京)
事故真っ最中の3月15日に、福島第一原発から、東電が撤退しようとしたということは、これまでも報じられてはいたが、前首相があらためて証言した。ぞっとする。
朝日新聞の一問一答;
―3月15日に東電が福島第一原発から撤退するという話があったのは本当ですか。
「経産大臣から午前3時ごろ、東電から撤退したいという話があった。撤退したら、どうなるのか。放置すれば全部がメルトダウンし、チェルノブイリどころではなくなる。私の頭に『撤退』という文字はなかった。命がけでどうやって抑えこめるかどうかだった」(略)
「避難範囲が100、200、300キロと拡大した場合、関東全部が入ってしまう。そうなると3千万人が避難することになり、日本という国が成り立たなくなる」
撤退したら、1〜4号機ばかりか5、6号機までメルトダウンしたはずだ。さらに第二原発も人が立ち入れなくなってメルトダウン。水蒸気爆発、水素爆発などが連続して起きてチェルノブイリを超える事態になっただろう。
もし、菅前首相の言うことが本当であれば、まさに国家存亡の瀬戸際だったわけだ。
事実はどうだったのだろうか。