工作員養成所の墓地を見る

takase222014-11-23

ぽかぽかといい陽気の日曜で、紅葉でも見に行きたいところだが、仕事がたまっていて調べものと書きもので家にこもっていた。
気分転換に図書館に行くと満員。ほとんどが段階の世代だ。
中学や高校の同期にはもう退職したやつもいて、「毎日、何やってんだ」と聞くと、「朝から図書館に行って好きな本を読み、午後はスポーツクラブで汗を流して、夕方5時くらいから晩酌だよ」という。そういう生活、三日くらいやってみたいかな。
図書館は引退した人の憩いの場でもあるようだ。
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きのうのNHK。
中国で、少数民族ウイグル族の権利擁護を訴えていた研究者に、国家の分裂を図った罪で無期懲役の判決が言い渡され、刑が確定したことについて、アメリカ政府は深い失望を表明するとともに、中国政府に釈放するよう求めました。
中国では、ウイグル族の権利擁護を訴え、政府の民族政策を批判してきた研究者のイリハム・トフティ氏が国家の分裂を図った罪に問われ、イリハム氏は起訴事実を否認しましたが、2審の裁判所は21日に1審の無期懲役の判決を支持し、刑が確定しました。
これについてアメリ国務省のラスキ報道部長は21日の記者会見で、「イリハム氏に対する無期懲役の判決に深く失望した」と述べました。
そのうえで、「イリハム氏の拘束で平和的に表明されたウイグル族の声は封じ込まれた」と述べるとともに、中国政府に釈放するよう求めました。
イリハム氏を巡り、アメリカ政府はこれまでも、オバマ大統領やケリー国務長官が、中国当局の対応を批判する声明を出すなど、裁判の行方に強い関心を寄せていました。
また、ラスキ報道部長は、外国の報道機関に国家機密を漏らした罪に問われている中国人記者の高瑜氏についても釈放を求めるとともに、表現の自由に対する侵害が続いているとして中国の人権状況に懸念を示しました》
こういうとき、日本政府は中国に抗議したり批判したりしない。
国民も、関係が良くなってほしいから、事を荒立てないように、と思うのではないか。
対話する関係を持つというのは、ただ「仲良く」なるのとは違うのだが。
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こないだのつづきで、北朝鮮の拉致関連施設を空から見よう。
写真は前回紹介した、北朝鮮最大の工作員養成所、「金正日政治軍事大学」の本校。
位置は 北緯 39°08’20  東経 125°45’00 だった。

ここから北東方向の広大な敷地には、さまざまな対南工作の関連施設が並ぶ。
本校からちょっと東に行った山裾を見てほしい。

位置は 北緯 39°08’06  東経 125°45’45 

何かポツポツと鱗のように見えるものがかたまっている。

お墓である。
南向きの斜面のようだ。朝鮮半島では、南向きの高台にお墓を作ると聞いたことがあるがどうなのだろう。表向きには「風水」は否定されているが、実際はやはり影響力があるとも聞く。
ある亡命工作員は、この墓地に、「大学」の教官など関係者が埋葬されていると私に言った。立派なお墓に祀っていると。だから、もし万が一、「大学」で教官をさせられていた日本人拉致被害者で亡くなった人がいるとすると、ここに埋葬されている可能性もある。
北朝鮮が、拉致被害者で死亡とされている人たちの遺骨はないと言い、その理由に、お墓が大水で流されたことを挙げた。別々の場所に埋葬されて、それらのお墓がことごとく流されたということ自体信じがたい。
こういう高台にお墓があるとすると、なおさらだ。

衛星写真からは北朝鮮の「ウソ」も見えてくる。
(つづく)