ワールドカップをみながら

 安倍政権支持率が上がっているようだが、どうしたことか。安倍首相と昭恵夫人モリカケに「関係している」証拠は次々に出ているのに。テレビがサッカー一色になっていることは一つ大きな要因だろう。
 ワールドカップは形を変えた戦争、とも言われ、「国家」が前面に出る。そこを、ジャーナリストの安田菜津紀さんは、19日「W杯で盛り上がる今だからこそ、対戦した国のことをより知っていく機会にもできるのではないでしょうか。国内避難民が最も多いのはコロンビア」とツイートしていた。6月20日世界難民の日を前に、タイムリーなメッセージだった。
https://twitter.com/NatsukiYasuda/status/1009260769169436672
 世界難民の日を前に、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)がレポートを出しました。実は国内で避難生活を送っている国内避難民が最も多いのはこのコロンビアです。半世紀に渡り続いた内戦での死者、行方不明者は約30万人にものぼった他、今月17日に実施された大統領選により、平和合意が覆される恐れが出てきました。
 国外に逃れている人々が最も多いのはシリアです。(略)スポーツは、心の国境を越える力を持っているはずです。サッカーではコロンビアだけではなく、シリアチームとも度々対戦してきました。少しでも相手チームに興味を持った皆さんは、想像してみて下さい。
 今、自分が最も大切だと感じている人々や場所のこと。人はそれを、理由なく手放さないはずです。最初から「難民」と呼ばれていた人はいません。彼ら、彼女たちが置かれている「非日常」は、私たちと同じように過ごしていた「日常」と地続きなのです。どうかこのW杯が、サッカーの対戦ということだけに留まらず、それぞれが思いを馳せ合う契機にもなりますように。」安田菜津紀さん)https://comemo.io/entries/8384
 そうか、コロンビアがそんな状況だとは知らなかった。
 ただの政争ではなく、大規模な暴力で命の危険のある国が世界にはたくさんあるのだなとあらためて気づかされる。酎ハイ片手にテレビでサッカーを観ることができることはありがたいのだ。
 いま、対ポーランド戦、試合終了。1−0で負けたが、最後はボールを回して時間が過ぎるのを待つという展開。フェアプレーポイントで決勝進出したというが、そもそも、これがフェアプレーなのか。釈然としない。子どもに、「なんで攻めないの?」と聞かれた親は、何て説明したんだろう。