世間で騒がれているAIとはどんなものか、私はほとんど無知だった。そこで、ためしに使ってみた。
チャットGPTという、いまもっともよくつかわれているという「対話型AI」の無料版を入れて、どんな「対話」ができるのか、やってみた。
まず、相手を知ろうと思い、「AI(人工知能)とは何ですか?」と聞いてみた。あなたって何者?と尋ねたわけである。
答えは一瞬で返ってきた。
「『人間の知的な活動をコンピュータに行わせようとする技術や仕組み』のことを指します。言い換えれば、『考える・学ぶ・判断する・推論する・言葉を理解する』など、私たち人間が行う知的な働きを、ソフトウェアや機械によって模倣・実現しようとする分野です」
ほう!あくまで「私たち人間」が答えた文章になっている。
では、近年「AIが人間にとって代わる」などと言われているので、人間の「こころ」に関わることを尋ねてみよう。
こんな質問を投げてみた。
「人の幸福とはなんでしょう?」
するとAIは瞬時に、1秒もしないで答えてきた。長い!
《「人の幸福とは何か?」という問いは、古代から現代まで多くの哲学者や宗教家、科学者、そして私たち一人ひとりが向き合ってきた、最も根源的な問いのひとつです。絶対的な正解はありませんが、いくつかの視点からまとめてみます。
◆哲学的視点
アリストテレス(古代ギリシャ):「幸福(エウダイモニア)」とは、人間の本性に沿った「善き生」を送ること。快楽や富ではなく、理性を用い、徳(アレテー)を実現する生き方にある。
カント(近代ドイツ):幸福とは「自分の願望すべてが満たされる状態」だが、道徳的に正しく生きることの方が優先されるとした。
功利主義(ミルやベンサム):「最大多数の最大幸福」が倫理の基準。幸福とは快楽と苦痛のバランスで計れる。
◆心理学的視点
ポジティブ心理学(マーティン・セリグマン):
幸福には複数の要素があるとし、以下の「PERMAモデル」を提唱:
P(Positive Emotion):ポジティブな感情/E(Engagement):没頭・フロー状態/R(Relationships):良い人間関係/M(Meaning):意味や目的/A(Achievement):達成感や成長
◆社会学的・文化的視点
幸福の定義は文化により異なる:欧米では「個人の自由と自己実現」
東アジアでは「調和、家族とのつながり、安心感」が重視されやすい
◆あなた自身の視点も大切です
結局のところ、「あなたにとっての幸福は何か?」が最も重要です。
仕事や活動を通じて成長を感じること?
誰かを愛し、愛されていると感じること?
穏やかで不安のない生活を送ること?
◆一言で言えば:
「幸福とは、自分が心から納得し、充実感をもって生きられる状態。」
それは他人と比較するものではなく、自分の中に見出すものです。もしよければ、「あなたにとっての幸福はどんなものですか?」とお聞きしてもいいでしょうか。あなたの考えをもとに、もっと具体的に一緒に探っていけたら嬉しいです》
へえ!とまずは驚いた。
理路整然とした答えである。幸福とは「他人と比較するものではなく、自分の中に見出すものです」と自らの〝考え〟を提示し、もっとお話ししましょうと誘ってきた。
そこで、私は幸福の定義を吹っ掛けた。
「私は幸福とは、自分の思い通りのことが実現することだと思います。なぜなら、不幸とは自分の思い通りにならない状態だからです。その反対が幸福ですね」
すると、AIは再び瞬時に回答してきた。
(つづく)
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ある事件の捜査資料を請求して、警察から送られてきた153枚のコピー。
見事に黒塗りばかりで、ごく一部の文字が読めるのが3枚ほど。でも、そこ見つけた四文字に新たな発見があり、いま執筆中の本に盛り込むことに。とりあえず、収穫はあった。
黒塗りでもコピー代、郵送費などで結構な出費になる。取材は外に出歩かなくてもお金かかる。それにしても、この黒塗りコピー、どうしようか・・・。