自民党が「裏金非公認」に政党助成金2千万円

 総選挙投票日間近に、自民党が「裏金非公認」に公認候補と同額の2000万円の政党助成金を振り込んでいたとの驚愕情報が・・・

(写真)自民党森山裕幹事長から支部会計責任者あての「支部政党交付金支給通知書」(赤旗より)

 

24日の『しんぶん赤旗』一面の続報

 これは23日のしんぶん赤旗』のスクープ。さすがにこれは各紙、各テレビ局も無視できずに報じている。

 裏金議員には厳しく「非公認」にしましたなどと言って、これでは「裏公認」もいいとこだ。

24日のテレ朝「モーニング」より

 以下、『赤旗』23日の記事―

 自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から総選挙公示直後に政党助成金2000万円が振り込まれていたことが22日、本紙の取材でわかりました。裏金づくりという組織的犯罪に無反省な自民党の姿が浮き彫りとなっています。

 政党助成金は国民の税金が原資です。本紙は、自民党森山裕幹事長から支部会計責任者あての支部政党交付金支給通知書」(9日付)を入手。ここには、「衆議院総選挙の公認料及び活動費として、支部政党交付金を支給します」とありました。

 支給額は計2000万円。内訳は「公認料」が500万円、「活動費」が1500万円となっています。

 裏金づくりで自民党非公認となりながら、党支部長のままの候補者が8人います。本紙は8人が代表の政党支部に取材。ある支部の会計責任者は「他の支部のことはわからないが、党本部から党勢拡大のための活動費ということで2000万円が振り込まれた」と認めました。

 自民党本部は9日に1次公認候補を、11日に2次公認候補を発表しました。非公認支部の会計責任者によると、党本部から届いた13日付の文書には「公認料」の文言はなく、2000万円を「党勢拡大のための活動費」として振り込むという内容だったといいます。政党交付金用の口座に総選挙の公示直後に振り込まれていたといいます。

 「党勢拡大の活動費ということで、選挙には直接は使っていない。事務所の職員の給与や事務所の費用など間接的には選挙に使っているといわれれば、そうかもしれないが…」と説明しました。

 自民党本部は、本紙の取材を拒否しました。(矢野昌弘)

 

 「東洋経済オンライン」によれば、

自民党は24日に「わが党の支部政党交付金に関する報道について」と題する文書を出し、非公認候補が代表を務める党支部に2000万円を支給したことを「支部活動の活発化や、党勢拡大」のためと説明。「非公認となった支部長が自身の選挙運動に使うことはできない」と釈明した。

 しかし、それでは公認候補が代表を務める党支部の活動費は1500万円であるのに対して、非公認の候補が代表を務める党支部の活動費は2000万円と、後者の活動費のほうが多額になるという矛盾が生じる。身内からも不満が出ており、「正直者がバカを見る政党だ」と、ある自民党公認候補が吐き捨てている》

 たしかに冒頭の写真にあるように、公認料500万円+活動費1500万円が公認候補への支給額。非公認への「活動費」の方が多くなる。説明すればするほど、矛盾が出てくる自民党

 この2000万円で選挙がんばって!当選したら「みそぎ」が終わって、はれてまた自民党でいっしょにやろうね、ということだ。

 裏金だけでなく、今回の総選挙では統一協会問題も忘れずに審判しなければ。この問題は企業マスコミの追求が弱いが、鈴木エイト氏統一協会ズブズブマップを判断材料に紹介しよう。

NEWSポストセブンより

www.news-postseven.com


 衆議院議員選挙と同時に最高裁裁判官の国民審査がある。罷免すべき裁判官の名前に「×」をつけることができ、「×」が有効投票の過半数に達した裁判官は、法律に基づき罷免される。信任されれば10年間は審査されない。

 これまで罷免された裁判官はいないが、「×」が多ければ圧力になるので、積極的に「×」をつけたい。

 以下、判断の材料に。

 民主法律家協会では、今崎幸彦氏中村愼氏の2人に「×」の評価だ

https://www.jdla.jp/shinsa/images/kokuminshinsa24_6.pdf?fbclid=IwY2xjawGHGYZleHRuA2FlbQIxMAABHfFY5Pcam6eMr7sdkFSpN2tNqcSAIXYg94qf_IWpCHqQh9924i3diGpbvA_aem_2_UusE3da8GjOaS1oi01nA

 一方、福島第一原発事故による損害の賠償や責任の明確化を求めて、訴訟をしている「ひだんれん」では、今崎幸彦氏宮川美津子氏の2人が「×」

 理由は—

 今崎幸彦氏は、福島原発事故に関して国の賠償責任を問ういわき市民訴訟」最高裁上告棄却決定を下しました。

 宮川美津子氏は第一小法廷の判事で、5大法律事務所の一つ、TMI総合法律事務所のパートナー弁護士でした。

 「だまっちゃおれん原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜」が上告され、最高裁第一小法廷に係属しています。

 「だまっちゃおれん」控訴審での東電側弁護人は、TMI総合法律事務所が務めており、東電側の弁護人も担当判事もTMI総合法律事務所ということになります

 原告団弁護団は宮川美津子判事に対し、回避*を求めてきましたが、反応がないとのことです。
*回避とは、裁判官自らが、除斥又は忌避の事由があると認め、職務執行を避ける場合

 これは、先日、JCJ(日本ジャーナリズム会議)のJCJ賞受賞作品東京電力の変節 最高裁・司法エリートとの癒着と原発被災者攻撃』(旬報社)の著者、後藤秀典さんの評価だ。

 つまり、TMI という巨大法律事務所のパートナー弁護士だった人が最高裁の裁判官をつとめ、東電側の弁護人もまたTMIという茶番のような状況になっているのだ。

 司法の世界も腐っている。思いを込めて「×」を!