韓国=アダムに貢がされる「エバ国家」日本

 コロナ感染が第7波に突入して、過去最大の新規感染者数を記録している。

 自分からはあまり自粛などしていないが、飲み会などのお誘いは減ってきた。
 17世紀、英国でペストが猛威を振るったとき、若きニュートンは、ロンドンから避難した先の田舎で、万有引力の法則や微積分と光学で画期的な発見をしたと伝えられる。   

 ニュートンにあやかってこの機に勉強しようか。

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 山上徹也容疑者が犯行直前に書いた手紙があったとの報道。松江市に住むジャーナリスト米本和広氏にあてたもので、山上容疑者の動機、心情に迫る貴重な資料だ。

 この後に以下の「追伸」が記してあったという。

 追伸:
 私が米本さんに接触したのは「まだ足りない」としてだけではありません。
 かつて「DD」と名乗ってコメントした事もあります。

 ついでにtwitterアカウントも晒しておきます。
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 2019年の秋頃に統一教会と家族について書いています。
 「高度な検索」から探せるはずです。


 山上容疑者は殺人事件を起こした刑事犯だが、悲惨だった思春期、青年期に彼に手を差し伸べられなかったものかと痛ましく思う。

 犯行への迷いも感じられる一方で、迷いを断ち切るために書いたようにもとれる。

「山上容疑者は手紙で身元を明かさない一方で、山上容疑者と母親らが同連合と献金の返金に関して交わした合意書のコピーを同封していた。そこには山上容疑者の氏名が記されていた。」(読売新聞)

 自分の名前が明かされるのは覚悟の上だった。安倍氏殺害に成功すれば、この手紙は犯行声明ともなり。もし自分が射殺されるなどして死んだ場合には「遺書」ともなっただろう。

 安倍氏を「本来の敵ではない」「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」とし、あくまでも殺意の対象は、韓総裁らだと山下容疑者は記している。

 安倍氏を殺害することで注目を集め、同連合の問題に社会の目を向けさせようとした可能性がある」という諸沢英道・元常磐大学長(犯罪心理学)の解釈には説得力があると思う。つまり同連合(統一教会)への恨みを晴らすのが「目的」で、安倍氏襲撃はその「手段」だったという見方だ。(読売新聞)

 なお、手紙の中に出てくる「3男と7男が・・」は、教祖一家が骨肉の争いで別組織を作って互いに敵対している事情を指す。

 統一教会は家庭の平和をもっとも重視すると言いながら、教祖一家が醜い跡目争いにあけくれているうえに、日本では信者に過酷な献金義務を課して多くの家庭を崩壊させている。

 

 ところで山上容疑者のツイートをあらためて見ようとしたら、アカウントが凍結されたようだ。ネットで探すと19年の興味深い投稿を保存していた人がいた。


 ここでは「民族」という言葉が多く登場する。注目したいのは、
 「朝鮮民族の極右である統一教会
 「海外からは極右民族主義者と評される安倍政権に朝鮮民族主義の走狗がいる」

  安倍氏の応援団がもっとも戸惑うのは、この点だ。
 統一教会の教義は、朝鮮民族第一主義であり日本は犠牲になって韓国にみつぎ続けるべしとされている。

 有田芳生さんは先日紹介したyoutube番組でこう語っている。

 「統一教会霊感商法なんかやってるのは日本だけなんですよ。日本だけで霊感商法で被害者が出て、信者たちも大変な思いをして、こんどの容疑者のお母さんなんかも。
そのお金が吸い上げられて韓国に送金されて、その莫大なお金で世界的にいろんな活動をやるんです。平和運動とかやってるというイメージが国際的に広がってるから、潘基文(バン・ギムン前国連総長)だっていろいろ入ってくる。(統一教会傘下団体イベントに参加したことを指す)(38分40秒頃から)

統一教会の教義 アダム国家とエバ国歌
Youtube安倍晋三暗殺事件~それは「民主主義への挑戦」なのか?」より

UPF(安倍氏がビデオメッセージを送った統一教会の傘下組織)のイベントにはバン・ギムン前国連総長の姿も


 韓国はアダム国家、日本はそれに仕えるエバ(イブ)国家と位置付けられ、日本での詐欺まがいの反社会的な手段で集めた資金が、韓国と世界各国での善人面した活動や政界工作に充てられているというわけだ。

 統一教会にとって、日本はいわば「植民地」であり、そこでいくら苦しむ人が出ても構わないのだ。 https://www.youtube.com/watch?v=UgWax1jLy6E

 では安倍政権には、どれだけの「朝鮮民族主義の走狗」がいたのだろうか。

 もし、日本を収奪対象と位置付けるこの団体が日本の政治に影響を与えているとすれば、由々しき事態である。
(つづく)

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 この間のニュースから。

 「タイで貧困地区の教育支援などに取り組んできた社会福祉活動家プラティープ・ウンソンタム・秦さん(69)が旭日中綬章を受章し、6日にバンコクの日本大使公邸で伝達式があった。「スラムの天使」と呼ばれ、半世紀にわたって活動を続けるプラティープさんは「日本の皆さんの支援のおかげ。今後も底辺に生きる人々の希望をともし続けたい」と謝辞と抱負を述べた。」(西日本新聞

 受賞発表は去年で、これは伝達式のニュース。
 バンコク駐在中、彼女には公私にわたってお世話になった。いつまでもお元気で。
 

takase.hatenablog.jp

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 ご縁のある方の訃報。佐賀県唐津市の農民作家、山下惣一さんが亡くなった

 「農民の視点で農業政策の矛盾を告発するルポなどを発表してきた農民作家、山下惣一さんが10日、肺がんのため死去した。86歳。」減反政策や農産物の輸入自由化、大規模化で競争力強化を目指すといった農政を批判し、「農業を守ることが国民の食料を守ることになる」と強く訴えてきた。(佐賀新聞

山下惣一さん(佐賀新聞より)

 1990年代前半、バンコクの私の自宅にいらして、夕食をご一緒したことがある。

 初対面だったが、どうやって知り合ったかは忘れた。トムヤム(スープ)に入っているレモングラスやコブミカンの葉は固いので食べないでくださいと言ったら、山下さん「もう全部食べました。おいしかった」とケロッとして言ったのを覚えている。

 タイ訪問をベースにした『タマネギ畑で涙して―タイ農村ふれあい紀行』(90年)、『タイの田舎から日本が見える』(96年)などの著作がある。

 井上ひさしとも交流があり、山形県川西町の遅筆堂文庫生活者大学校の教頭をつとめていた。川西町では追悼展が開かれている。ご冥福をお祈りします。