国軍記念日の27日、治安部隊の弾圧による市民らの死者は、少なくとも114人に上ったという。多くの子どもも犠牲になった。民衆虐殺である。
その日の夜、国軍幹部らが「国軍記念日」を祝って豪華なパーティーを開いた映像がSNS上に拡散し、人々の怒りを買っているという。(朝日新聞)
ロンドン在住の活動家、マウンザルニ氏のツイッターより。
「世界のみなさん、私たちはこの武装したギャングたちを国軍ではなく、ネピドー(ミャンマー首都)のテロリストと呼ぶ。圧倒的な国民のこの総意を尊重してほしい。ディナーパーティで、テロリストたちはタキシードを着ている」。
「国軍記念日」の式典には、多くの国が出席しなかったが、ロシア、中国、インド、パキスタン、バングラデシュ、ヴェトナム、ラオス、タイの8カ国の代表が参加した。
もう国軍と「対話」をうんぬんする状況ではない。また、ここまでの虐殺をした以上、これまでのように、国軍がアウンサンスーチー氏やNLDと同床異夢であっても妥協する形はもう採れない。
クーデター政権をつぶすしか道はない。
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今夜の夕食時に飲む薬がこんなにあって我ながら驚く。
「いま、人生で一番たくさん薬を飲んでいるな」というと、娘が「いや、分からないよ。もっとたくさん飲む時が来るかも」と返してくる。
先日、エコーや内視鏡の健康診断を受けたら、すぐ治療に入るべきものが見つかったうえ、複数の臓器にがんの疑いがあるという。
しかし、健康診断を受けられること自体、ありがたいことだな。
世界には医療にアクセスできないたくさんの人々がいるし、国内にも医者にかかれない事情を抱えた人がいる。
再検査を気にしつつ、感謝しなければ。そして必要な人に医療へのアクセスを確保するようにしなければ。とくにシリア難民はじめ国家からの庇護がない人たちに。
私もわずかな額だが、毎月「国境なき医師団」に寄付して応援している。
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いま、GLIM SPANKY (グリムスパンキー)というバンドにはまっている。
きっかけは、K-ポップスが以前から気になっていたのと「ビートルズをしのぐ」とまで言われている最近のBTSの人気ぶりに、ちょっと今どきの音楽を「勉強」してみようかと思ったこと。
ただ、私は近年まったく音楽から遠ざかっていて、井上陽水とビリージョエルで時間が止まっている。
こんなじいさんでも付いていけそうな歌手、バンドはないかと探すと、知り合いのジャーナリストがSNSに「GLIM SPANYがいい」と書いていたので聞いてみた。
一発でハマってしまった。私でも十分「理解可能」なロックだ。
ボーカルの松尾レミが2007年、高校1年のとき作ったバンドで、メジャーデビューは2014年。
ONE PIECEなどの映画やテレビドラマの主題歌やエンディングテーマで使われたり、すでに人気も実力もある有名音楽ユニットだそうで、いまごろかよ、遅れてる!と笑われそうだが、いい出会いだった。
まず、松尾レミの声がすばらしい。一度聞いたら忘れられないハスキーで麻薬的な声。ライブ映像を観たら、おお、かっこいい!ルックスもちょっと生意気そうな美形で私好みだ。亀本寛貴はギターがめっちゃうまい。
もし、関心のある方は、私の好きな「大人になったら」をお薦めするので、ライブ映像でお聞きください。
この「大人になったら」は松尾レミが大学3年のときに作った曲。
まわりが就活をやっているなか、ライブ活動を続けていたら「音楽なんかで食っていけないんだから、ちゃんと就職しろ」といろんな大人から言われた。しかも説教する大人の中には、若いころ自身がバンド活動をやっていた人までいた。
松尾レミのテーマは「死ぬまで青春」。大人になればわかるんだ、大人のいうことを聴けという大人たちに、私は好きなロックを歌い続けていくよ!と言い返す歌だ。
♪あー、こんなロックは知らない、
要らない、聴かない君が、
上手に世間をわたってゆくけど、
聴こえているかい、この世のすべては
大人になったら、分かるのかい
私も「大人の分別」とか、こないだの森元首相じゃないが、「わきまえる」などというのは嫌いで、いつまでも子どものつもりでいるので、共感できる。
なお、この歌は映画『鉄の子』のエンディング曲にもなった。
コンサートを探したが、秋ごろまでチケットは売り切れ。とうぶんはYou tubeで楽しもう。