腕時計合わせるように時間変え

お知らせ。
 NHK WORLD-Japan で新番組Kids Meet the Worldがはじまりました。
 東京五輪に向けて、こども取材班を結成し、自分たちで動画リポートを制作、世界各国の子どもたちとの交流を発信していきます。今回ジン・ネットが担当したのは、宮城県蔵王町パラオ共和国の子どもたちの交流です。

 蔵王町は、パラオ共和国のオリンピックの「ホストタウン」。そのご縁のもとは、町にある「北原尾」という集落だった。「北原尾」とは北のパラオを意味する。パラオ第一次大戦後、日本の統治下にあり多くの日本人移民が暮らしていた。敗戦でそこから引き揚げてきた人々が住みつき開拓したのが「北原尾」。3人の子ども取材班が、地名の由来を調べていく中で、戦争に翻弄された複雑な歴史を知るようになる。

【戦争や引き揚げの苦労を取材。食糧不足で亡くなった人もいたという】

【日本時代の思い出話を子ども取材班に語るおばあさん】
 番組は英語放送で、ネットで見られます。https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/kids/index_jp.html
 また、蔵王町パラオの子どもたちが作ったビデオ(各3分)がYoutubeにアップされています。(Miyagi meets PalauとPalau meets Miyagi)
 「いいね!」をよろしくお願いします!https://www.youtube.com/user/NHKWorld
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 4月30日、北朝鮮の内部事情に詳しい石丸次郎さん(ジャーナリスト、アジアプレス)が以下のツイート。北朝鮮でも国民は首脳会談に「大感激」したという。
 北朝鮮内部から電話。南北会談ニュース放送時、電気供給するので見よと言われ皆が見た。大感激した人多いとのこと。放送は、朝日が会談前に伝えていた「危険な板門店を一人で越える」という演出通りだったようで、金正恩さんは国内で人気がv字回復。「これで世の中変わるかも」と期待の声多いみたい。》
 《追記すると、この協力者の住む都市部でも一日五分も電気来ないのに、この日は放送時間に合わせてたっぷり2時間くれたそうです。(;^ω^)》
 《複数の協力者に確認したが、まだ住民対象の政治学習は何も始まっておらず、「講演用資料配られた事実はない」とのこと。》

 北朝鮮の電力事情が最近、以前にもましてひっ迫しているとは聞いていたが、首脳会談のテレビ放送を見せるために電力配給を増やしたとは。 
 「大感激」の理由は、今の暮らしが少しでも良くなり、閉塞状況に変化が生まれることへの期待だろうか。今後、首脳会談が政治学習でどう説明されるのか、とても興味がある。
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 腕時計合わせるように時間変え (静岡県 増田謙一郎、朝日川柳2日より)

 金正恩が29日、首脳会談の会場控室にあったソウル、平壌時間を示す二つの時計を見た後、「とても胸が痛かった。時間から先に統一しよう」と文在寅大統領に呼び掛けていたと報じられたが、翌30日、5月5日から北朝鮮の標準時をソウルに合わせることが発表された。
 ずっと韓国と同じ標準時間だったのを変えて、いまの30分の時差のある「平壌時間」ができたのは、わずか3年前の2015年8月15日から。その理由として、朝鮮中央通信は、日本帝国主義者は5000年の長い歴史と文化を誇っていた三千里の領土を無残に踏みにじり、前代未聞の朝鮮民族抹殺政策を強いて朝鮮の標準時間まで奪ったとし、「祖国解放70周年に際して朝鮮の軍隊と人民の確固不動の信念と意志を反映して」決定したと述べている。https://toyokeizai.net/articles/-/79811
 金正恩はそれをまた一声で簡単に変更してしまった。習近平プーチンでも、こうはいくまい。指導者が、人びとの生活のすみずみまでコントロールできる全体主義のすごさである。