小平奈緒。スピードスケート500mで五輪新記録で金メダルは立派。W杯15連勝の彼女が、平昌で金以外だったらかわいそうだなと思っていたので、ほっとした。
また、小平のライバル、韓国の国民的英雄、五輪2大会金メダリストで世界記録保持者の李相花との「友情物語」にも心和ませるものがあった。小平が滑り終わって五輪新に沸く日本人応援団に対し、直後に滑る李選手に配慮するかのように、人差し指を口に当てて静粛を促すシーン。フェアプレイの精神からの気遣い、いいですね。2位に終わって涙にくれる李選手に近づき、「チャレッソ(よくやった)」とハグし二人一緒にリンクを回って観衆の応援に応えた。
こういう人情もの、韓国人は日本人より好きなんですね。現地メディアは「氷をも溶かす友情」と大々的に報じているという。写真は李相花が自身のインスタグラムにあげたもの。晴れやかに笑っている。彼女としては泣いてる場面じゃなくて、こっちを使ってほしいだろう。それにしても美人だな、いい表情である。
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仮想通貨というのがニュースに出てくるが、株が上った下がったと同様、自分とは縁遠い話だと思っていた。ところが若い人(特に男性)で仮想通貨取引をしている人、これからしようと思っている人はとても多いらしい。最近のアンケート調査では、「20代の男性では43.5%が仮想通貨に興味・関心がある」一方、50〜60代では45.6%が仮想通貨への興味・関心が「まったくない」と回答したという。その仮想通貨の流出に北朝鮮の関与が疑われてきた。
《韓国の情報機関、国家情報院は5日、北朝鮮がサイバー攻撃で韓国から数百億ウォン(数十億円)規模の仮想通貨を奪取したと韓国国会に報告した。不正アクセスにより顧客の約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した日本の事件についても、北朝鮮の関与の有無を調べているという。非公開の国会情報委員会での報告内容として出席議員が明らかにした。》(共同)
北朝鮮には優秀なサイバーテロ部隊があるから、十分ありうる話である。ブツの出入りを監視するのも難しいのに、ネットの世界での金融犯罪はさらに探知しにくい。北朝鮮は制裁によるダメージを相殺する様々な手段を駆使している。
私自身、これまで、偽ドル、偽タバコ、覚醒剤、武器密輸の密輸など犯罪による外貨稼ぎの実態を取材してきた。北朝鮮が他の国と全く違うのは、犯罪を企図し実行する主体が国家権力そのものだという点である。南米の麻薬カルテルやアジアのチャイニーズマフィアがいかに権力と癒着しているとはいえ、あくまで裏社会の犯罪組織である。国家は建前としては犯罪撲滅の立場であり、大きな枠組みでは、取り締まらざるをえない。ところが、国家=労働党中央が犯罪を行なうとなると、優秀な人材をつぎ込み、マフィアとは比べものにならないほどの品質を追求することができる。「ならずもの国家」には、我々の想像以上の「強み」があるのだ。