鬼海弘雄ペルソナ写真展が北京で開催

takase222017-12-05

 尊敬する写真家、鬼海弘雄さんが、北京で長期の写真展(12月10日から2月28日まで)をひらく。(鬼海さんについては何度かこのブログで書いた http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170527
 展示されるのは「ペルソナ」の写真。トークイベントのために鬼海さんは7日から北京入りするという。
 

在日本摄影界,鬼海弘雄 (1945*) 一直是一个受人尊敬的名字,但直到2003年他才真正被广为认知——他的摄影集《Persona》 (人物) 获得了第23届土门拳奖和2004年度日本摄影学会奖。
http://mp.weixin.qq.com/s/jGODH8q7kxwFaYSRFZuyHw


 鬼海さんの写真を観た中国人は、日本と日本人のイメージが大きく変わるだろうな。観光地を見て回るよりずっと深く日本を理解してもらえるのではないか。北京の人たちが「Persona」をどう味わうのか、とても楽しみだ。成功を祈ります。

《今や人間はあまりにも急激な文明の進歩に、豊かさや利便さの恩恵を享受しながらも、誰もが舵の壊れた船に乗っている気分におちいっている。近未来にさえ、不安に怯え、速く浅い呼吸をしているかのようにみえる。》(鬼海さんの写真集『India 1979-2016』の前書きより)
 日本、中国ともに人びとは、不安におびえている。鬼海さんを評価して招くというところに、中国社会の成熟を感じ、共感がひろがっていく。

夜間中学の話は次回に。