初めてサイクルヘルメットをかぶった日

 今月になって企画を十本以上売り込んでも全然決まらずにいたが、先週ようやく複数の企画に局のGOサインが出てほっとした。
 うちの会社は、帯(おび)番組(レギュラー番組)を持たないから、一本一本企画案を売る。社内の週一回の会議で企画を出し合い、そこで見込みがありそうとなれば、テレビ局の番組プロデューサー に打診し、関心を持ってもらえたら局に出向いてプレゼンする。そこでNGとなれば、他局の番組に持っていって、とまるで行商人である。うちも参入している、ある民放の番組には、制作会社から年間千本以上の企画が提案されるという。週一回の放送で、年間40回ちょっとの放送回数(特番などで年に何度かは放送がない)だから、単純にみて競争率20倍超。うちはたぶん、20分の1よりもっと成功率が低い。企画作りがへたなんだな。もっとネタのアイディアを考えなくっちゃ!
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きのうの日曜、はじめてヘルメットをかぶって新しく買った自転車に乗った。
 先日、「森本喜久男を称える会」(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170911)で、写真家の鬼海弘雄さんと、地平線会議の小原直史さんにお会いした。小原さんはいつものように自転車で来た。鬼海さんがそれを見て、いい自転車だな、とまたがってさっそうと乗り回した。かっこいい。聞くと、スポーツサイクルに乗っているのだという。いかにも楽しげにお話するので、じゃあ俺もやってみたい!と自転車(安いクロスバイクだが)とヘルメットを衝動買いしたのだ。
 よく晴れて、気持ち良いサイクリングだった。いつもはママチャリをぼんやりとこいでいるのだが、ヘルメットをかぶると、自転車をどう操ろうかと自覚的になる。気分はいっぱしのサイクリストである。坂道も変則ギアで(当たり前だけど)楽々登れるし、どこにでも行けそうな気がしてくる。

 谷保天満宮を通りかかると、大銀杏が黄色く色づいている。境内が何やら華やいだ雰囲気・・・七五三の家族連れだった。さて、うちの娘らはどうだったろう。着物は着せた覚えがないが、お祝いはしたんだっけ?入学式や運動会など、いろいろあったはずなのに、娘たちとのことを驚くほど忘れてしまった。楽しかったな、可愛かったな、という漠とした印象だけが残っている。まあ、それでいいのだろう。
 いい日曜だった。また自転車で走り回ろう。