スガvs望月記者で盛り上がる会見

 東京新聞の望月衣塑子記者、ネットで人気が出て、「スガvs東京新聞・望月記者 本日の対決 速報動画」などというツイートを見るようになった。
 ちなみに12日の菅官房長官の会見では、例の「総理のご意向」文書は一瞬で調べられるはずなのにいつまで調査しているのかと問いただし、さらには前川前次官の出会い系バーの記事を書いたのは読売新聞社会部の清水記者だと暴露し、官邸とつながっているのではないかという意味の質問をぶつけている。
 菅氏が「全く問題ない」と言って終わる味気なく憤懣やるかたない会見が、望月記者のおかげで様変わりしている。痛快だ。以下でご覧ください。
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 リビアの最高指導者だったカダフィ大佐は、2011年の反政府運動の中で殺されたが、彼の次男で死刑判決を受けていたセイフイスラム氏が9日釈放されたという。このニュースに、アドレナリン出っ放しの突撃取材を思い出した。
 10年前、恒例の革命記念日(9月1日)に姿を現すとみられたカダフィにインタビューする任務を帯びて、ジャーナリストの平田伊都子さん(カダフィに単独会見した経験がある)、カメラの井上晃さんと三人でリビアに乗り込んだ。ところが、今年はなぜか、カダフィは全く出て来ない。代わりに姿を見せたのがセイフイスラム氏だった。開明派の切れ者で後継者間違いなしといわれていた。カダフィがダメなら彼を直撃するしかない。現れる予定の場所に海外メディアが殺到して待機する。大幅に遅刻したセイフイスラム氏が登場すると、何時間もじりじり待たされた記者、カメラマンがわっと彼を取り囲んだ。われ先にと押し寄せる取材陣で現場は大混乱。何度も手をあげて質問を求めるが、欧米の記者たちに遮られつづける。もうだめかと思ったとき、記者とのやり取りに一瞬の間が生まれた。すかさず声を張り上げて質問し、何とか答えを引き出すことができた。
 統一政府(GNA)は、恩赦は無効だとして身柄の引き渡しを求めている。全国を統治できる勢力がないまま、今も戦闘が続いているのはとても悲しい。

 リビアは風光明媚な場所が多く、古い歴史を感じさせる。気候はおだやかで、観光にもよいところだ。たとえば、ローマ時代の遺跡はすばらしいの一言。地中海の深い青を背景に、2000年近く前の白い柱石がどこまでも続く。
 レプティス・マグナは、アフリカ初のローマ皇帝セプティミウス・セウェルスを輩出した都市だ。この取材で、アフリカ出身のローマ皇帝がいたことを知った。地中海を内海として欧州とアフリカは密につながってきた。欧州でアフリカ問題への関心が高いのもうなづける。