きょうは恒例の町内会の交流会の日。あるお宅の駐車場のスペースで、飲食しながら近況を語り合ったりするのだが、雨のため中止になった。
その場で『自由に生きていいんだよ』(旬報社)を宣伝、販売しようと思っていたのに。「情熱大陸」放送でぐっと売れたらしいがその後、売れ行きが鈍っているようなので、みなさん、よろしくお願いします。最寄りの図書館に購入希望図書でリクエストしていただければ幸いです。
『望星』5月号に書評が載った。題して「すべては人生の糧になる」。その後半を紹介しよう。
《(略)子どもたちはもちろん、犬猫やアヒルもあたりを駆け回り、織り手の母親の横には赤ちゃんが眠る。女たちは笑顔でおしゃべりに興じながら、手を動かす。そんな村の工房の空気が行間から漂ってきて、お金にしばられずに、分け隔てなく、それぞれが好きな仕事で生きていける仕組みを実現した「伝統の森」の価値がすっと納得できる。黄金色の繭をつくる熱帯産のカイコを育てるには、森づくりから始めなければならないこともよくわかった。
とくに印象的なのが、中学の卒業式を鑑別所で迎えて以来、型破りの人生を歩んできた森本の生き方だ。何度も味わった挫折や苦しい体験はすべて人生の糧となり、無駄なく村づくりに役立った。
いま年間二千人が「伝統の森」を訪れ、見聞きした生き方や働き方を日本で実践している人も増えてきたという。若者にも中高年にも、大きな刺激を与える本だ。》
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韓国の大統領選挙は、波乱なく、本命の文在寅氏が当選。
たくさんのニュースやワイドショーで報じられたが、目についたのが「上から目線」。人々が選挙に高い関心を持つのは通常は「いいこと」なのに、街頭の盛り上がりは異常だ、それだけ民度が低いから国が混乱するんだ、と言わんばかりの論評があった。日本の国民の政治への無関心こそ異常なのでは。
我々が学生時代、韓国はまだ朴正𤋮(パク・チョンヒ)時代で、その独裁的な統治には日本でも激しい批判の声が上がっていた。ただ、そのときは、抑圧されている韓国民衆への連帯感がベースにあった。(同時に、日本には北朝鮮への恐るべき幻想があったことは指摘しておかなくてはならないが)あのころより両国間は「成熟」したはずなのだが。
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きのう届いたある同人誌の巻頭に
《国会で安倍首相が自分の憲法への姿勢を質問され「読売新聞を読んでください」と言い放ったのには驚いた。読売新聞、ここまで成り下がったのか!日本の政治人間のあまりの品格のなさに、天皇、皇太子への期待がいつになく強まっていることに我ながらびっくりする》との文章。書いたのは読売新聞のOBだ。
安倍首相、国会では総理として答弁しているが、改憲については「自民党総裁として」発言しているからと国会での答弁を拒否しての「読売」発言だ。
妻公私 夫総総 使い分け (福島県 伊藤蘭石)
読売紙その後の部数気にかかり (神奈川県 瀬古修治)
(朝日川柳 13日より)