日報はやっぱりあったじゃないか!


青い空をバックに、枝に小さな木の芽が出てきたヤマボウシ
日なたでは、暑いくらいのときもある今日この頃だ。
春も近い。
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 このところ、日米首脳会談をめぐる一連の報道を観ていると恥ずかしくなる。安倍首相のちぎれるように振っているシッポが見えそうだ。ゴルフをしたとか、飯を食ったとか、いかに仲良くやっているかばかりが報じられて、メディアもこれでいいのか。
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 やっぱり日報はあった。去年12月には「廃棄した」と言っていたのに。酷い話だ。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20161224
 《アフリカの南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加した陸上自衛隊の部隊が、首都ジュバで昨年七月に大規模な武力衝突が発生した際の状況を記録した日報が廃棄されていた問題で、防衛省は六日、これまでの説明を覆し、文書の電子データが省内に保管されていたと明らかにした。
 日報を作成したPKO部隊と、日報の報告先の陸自中央即応集団は文書を廃棄していたが、他の部署に文書が残っていないか改めて調べたところ、統合幕僚監部内の部署で電子データが見つかったという。
 陸自の文書管理規則はPKO関連文書の保存期間を三年間と定める一方、「随時発生し、短期に目的を終えるもの」や「一年以上の保存を要しないもの」は、例外的に一年未満で廃棄できるとしている。
 統幕は当初、廃棄の理由を「上官に報告した時点で、使用目的を終えた」とし、紙や電子データを含めた全ての日報を、同様に破棄したと説明していた。
 しかし、自民党行政改革推進本部(本部長・河野太郎衆院議員)が「行政文書としての扱いが不適切」だと問題視し、データの存否を再調査するよう要求。河野氏は六日、自身のツイッターで、日報について「電子情報の形で残されていたものが発見された」と写真付きで投稿。「必要なら情報公開請求にも対応できる」と指摘した。
 日報はジャーナリストの布施祐仁(ゆうじん)氏が情報公開法に基づき、昨年七月七〜十二日の日報を同九月末に開示請求。防衛省は同十二月、布施氏に「既に廃棄しており、保有していなかった」と通知した。》東京新聞
 
 今回は嘘がばれて一部開示したが、都合の悪い文書は今後も非開示にするだろう。民主主義のまさに根幹にかかわる非常に大事で深刻な問題だ。

 さらに、この日報で現地の「戦闘」が報告されていた問題について、稲田朋美防衛相は8日の衆院予算委員会で「戦闘行為」の有無について、「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」と述べた。
 うーむ・・正直と言えば正直。ほとんど、「自衛隊の派遣ありきだったので、「戦闘ではなく衝突」と言葉でごまかしてきたんですよ」と白状しているのと同じだ。
 日本の政府ではこんなとんでもないことがずっと続いてきたのだなと、ぞっとさせられる。

 南スーダンへの自衛隊派遣については、日報の開示請求をしてきた布施祐仁さんが詳しく、新聞が載せる前に、次々に新たな情報を発信している。9日には自衛隊の家族向け資料について書いていた。

自衛隊が作成した家族説明用資料では、「武力紛争に巻き込まれることはない」と説明していましたからね。一方、日報では「市内での突発的な戦闘への巻き込まれに注意が必要」と報告、停戦後も「今後もUN施設近辺で偶発的に戦闘が生起する可能性があり、流れ弾には注意が必要」と書いています。》http://twitter.com/yujinfuse/status/830225431974420480

 布施さんのツイッターはお勧めです。